よく晴れた秋の休日、マサチューセッツ州の西端、ニューヨーク州との州境にあるバークシャー地方(Berkshires)に妻とドライブに出かけた。片道車で3時間ほど。歴史の古いバークシャーには見どころも多く、改めて紹介する機会もあると思う。避暑地という側面もあって、世界中のクラシック・ファンの憧れの的「タングルウッド音楽祭」はここで毎年夏に開催される。
また、バークシャー地方の紅葉は有名で、ヨーロッパからも観光客が訪れ、シーズン中はホテル代が高くなるそうだ。
今日はシェーカー教徒たちの生活を再現したハンコック・シェーカー・ビレッジ(Hancock Shaker Village)を訪れた。
シェーカーは、クエーカー(Quaker)の分派で、新しい宗教コミュニティーを造ろうと、約200年前にここに移り住んできた(1790年~1959年、ピーク時300人)。シェーカーの家具は有名だが、右の写真のように喘息の薬まで売っていたようだ(ちなみに、儲かっても私有財産は一切認められない)。
ハーブ栽培が得意で、その痛み止めは一時全米に名をとどろかせたという。薬剤の調合室も残されている。他の部屋をまわると、彼らの生活が如何に質素だったかがよく分かる。しかし、貧しいという感じはなく、むしろ簡素というべきかもしれない。200年前の生活水準としては日本よりも随分上だったのではないだろうか。
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