2009年7月11日土曜日

レッドソックス(Red Sox)

3時ごろ会議からオフィス(アメリカの会社だから個室)にもどってくると留守電ありのサインが。ある化学会社の知り合いの営業(女性)からで、今夜のレッド・ソックスRed Sox)のチケットが2枚あるけど行かないか、という電話。急な話だが、すぐに「行く行く」と返事。4時にわざわざチケットを届けに来てくれた。この会社とは、未だに大きな取引はないが、こういう接待をしたからといって、次の契約を期待しているというわけでもない。あっさりしているというか、気が長い。

化学会社からもらったチケットなので一応会社の化学者(chemists)を誘って出かけようと思ったのだが、全員会議中でつかまらない。周囲の人間も予定が合わないようなので、最終的に妻と行くことにした。

レッド・ソックスのホーム・グラウンドはボストンの中心地にほど近いフェンウェイ球場Fenway Park)。

右の写真は、三塁側の球場の外、試合前のYawkey Wayの様子。ここにはお土産物屋さん、ホットドッグやビールを売る店などがある。右の足長おじさんは、いつもここにいてキャッチボールなどをして客を楽しませている。

今日は会社を少し早く出て、5時過ぎに球場に着いた。試合開始は7時なので、ゆっくり夕食がとれる。しかし、到着が15分ほど遅れると駐車場が見つけられなかったりする。今日は球場から数分のところに30ドルでとめられた。高いところは50ドルするので、何十分も歩くか、地下鉄を使う人が多い。

開会のセレモニー。国旗は分かるが銃はどうもね。この後国歌斉唱と始球式があって試合が始まる。今日は戦闘機は飛んでこなかったが、特別な折には国歌斉唱終了と同時に球場の真上を編隊が通り過ぎる。球場は大変盛り上がる。

真中の女性は、簡単に言うとファール・グラウンドの球拾いだが、こちらではファール・ボールはすべて観客のものなので、この女性が拾った球を誰に渡すか、テレビ中継も含めて非常に関心が高い。大抵は小さい子供が受け取る。

球場には食べ物・飲み物は持ち込めない。売り子が水、コーラ、ピーナッツ、ポップコーン、アイスクリーム、綿あめ、ホットドッグ、ピザなどを次々と売りに来る。ここはボストンだから、右の写真のようにクラムチャウダーも売りに来る。

「ピーナッツ」と呼ぶとかなり遠くからでもビーナッツの袋を投げてよこす。お金を手渡しできない場合は、周囲の客が現金をバケツ・リレーしてくれる。値段は4ドル50セントなので、50セントのおつりは大抵チップということになる。結構いいバイトかもしれない。

実によくビールを飲む。どういうルールかよく分からないが、最前列15席くらいは売り子がビールを売りに来るが、その他の席では自分で売店に行かなければならない。

ここは三塁側のスタンド席、かなり後ろの方だがチケットの額面は85ドルする。発売後にインターネットで買うと2倍以上する。これに駐車場代を加えると相当な額になるが、これが毎日一杯(3万9千人)になることを考えると、大した経済力だと思う。

主力打者オーティス(David Ortiz)の3ラン・ホームランに大騒ぎの観客達。フェンウェイ球場には基本的にはレッド・ソックス・ファンしかいないので、安心して応援できる。

レッドソックスの試合は空席がないことでも知られている。中継の映像を見れば分かるが、内野だけでなく、外野にも空席がない。外野といっても、レフト・スタンドの席はグリーン・モンスターと呼ばれていて、チケットの額面が125ドルくらいしたように思う。

ここで売られているピーナッツは殻ごと塩茹でされていて、これを手でむきながら食べると、いい加減の塩味がする。足元はご覧の惨状になるが、これは認められている。

ファール・ボールをゲットしたおじさんが左手を挙げている。僕の後ろに座っていた巨大なお腹のおじさんは、それを大変羨ましそうに見つめる。写真には写っていないが、この太ったおじさんとその左隣、同じ体格の息子の左手にはいつでもボールが受け取れるよう、グローブがはめられているのだ。

球場では、攻守交替の間、写真のように布やボードに書いたメッセージを掲げる人も多い。選手への激励や知人の誕生日など。テレビ中継も交替の時間なのでなるべくこれを映すようにしている。

外野スタンドの電光掲示板もいろいろなメッセージを伝えるのに使われる。右の写真は誕生祝のメッセージだが、プロポーズにもよく使われる。今日も一人結婚を申し込んでいた。

球場は本当に満員。そして野球帽の数の多さにも驚かされる。アメリカ全体だと、一体何億個の帽子があるんだろうか?

今日は途中から速球投手=ダニエル・バード(Daniel Bard)が登板した。Wikipediaの情報では、通常で時速97-98マイル、最高101マイルとあるが、今日時速100マイルの表示を見た。160キロ以上の球は遠くから見ても随分早かった。

驚くのは、フェンウェイ球場のスコア・ボードは手動だということ。この辺は大変ボストンらしい。試合の点数はボードの裏から変えられるようになっているが、他の表示は写真に写っているドアから係員が出てきてボードを差し替えたりする。超アナログ。

濃厚なキス。スマップの誰かが公然猥褻かなんかで逮捕されて大騒ぎになっていたが、何人の人に公然と猥褻物を陳列したというのだろうか。右斜め前のカップルは4万人を前に濃厚なキスをしている。いいんですかね。

この二人、実はビールでかなり酔っている。球場の音楽に合わせて隣のおばさんと踊りだした。もちろん、そのおばさんも酔っている。西洋人は酔いが顔に出ないから、こういう奇行に出ない限り、酔っているのかどうか判断し辛い。

試合が終わって家路を急ぐ観客達。僕達は駐車場の方へ、この人たちは地下鉄の駅へ。

この時間、ボストンで最も人口に密集した場所に違いない。

我々は駐車した場所が良かったので、渋滞もなく帰宅できた。帰宅時気温13度。ボストンは本当北国だね。

2009年7月5日日曜日

クラムチャウダー祭り(Chowderfest)

ボストンで開かれているボストン港祭り(Boston Harborfest, June 30 - July 5)のメイン・イベントの一つ=第28回クラムチャウダー祭り(28th Annual Chowderfest)に出かけた。道が空いていたので、レキシントンからダウンタウンまで18分ほどで着いてしまった。クラムチャウダー祭りがあることは知っていたが、参加するのは今年が初めて。

久しぶりの快晴。湿度が低く、気温も午前中は20度以下だったので、半袖だと寒いくらいだった。でも陽射しが強いので、野球帽とサングラスは必需品。

金融街に建つ時計塔(Custom House Tower)が青空に映える。この時計塔は1910年代に建てられたものだが、高さは151メートルもあって、いまでもボストンで17番目に高い建物らしい。もっとあたらしい建物かと思っていた。夜景もいい。

クインシー・マーケット(Quincy Market)の近くの駐車場を出るとユニオン・オイスター・ハウス(Union Oyster House)の前に緑色のガラスの塔=ホロコースト・メモリアル(The New England Holocaust Memorial)が見える。1933年から1945年にかけて、ナチス・ドイツは600万人ものユダヤ人を虐殺した。このモニュメントは、第2次世界大戦中にあった6ヶ所の収容所の象徴として、54フィートのガラスの塔が6つ建てられている。ガラスの壁面には犠牲になった人々の収容所での管理番号が印されている。

クラムチャウダー祭りは独立記念日の関連行事だから、右の写真のように、こういうアメリカ独立戦争the American Revolutionary War, 1775-1783)当時の格好をした人たちが現れて当然。時々行進し、時々何やらセレモニーをする。

Wikipediaによると、独立戦争当時の民兵にはろくに制服もなかったとあるので、写真のような軍服は何を模したものなんだろう?

さて、今回のクラムチャウダー祭りには8店の腕自慢が参加。少ないように思うかもしれないが、全部食べ比べて投票するので、あまり多いと比較ができなくなる。入場料は10ドル、食べ放題。会場前には長蛇の列が....

1. Yankee Lobster Fish Market
2. Ned Devine's Irish Pub
3. Algonquin Club
4. Boston Beer Works
5. Farmer Brown's
6. House of Blues
7. Parker's Restaurant, Omni Parker House Hotel
8. Fish Pier Restaurant & Market

ご存知のように食べ物の味にはいろいろな要素がある。真中の女性はFarmer Brown'sの看板娘で、大変かわいく、また一所懸命働いていた(右の女性と比べてみよ)。

彼女が左手に持っている小さなカップにクラムチャウダーを注いでくれる。最初は、え? こんなに小さいの? と思ったが、一通り8軒を制覇すると結構満腹になる。さらに、目ぼしい何軒かを再評価し、最後に2軒の決選試食などをしていると、もう限界。

この双子の姉妹もよく食べてましたね。小さいときから服の色で区別してきたんだろうか。

それぞれの店で使い捨てのスプーンをもらっていたが、途中でマイ・スプーンとしてキープすればいいことに気がついた。ここはボストンなんだから、小さな張り紙でもすれば随分節約になるだろうに。

野菜の味がよく出ているということで、妻はこの店に投票した。

僕はこの店に投票した。味が濃すぎず薄すぎず、あさりたっぷりでいい感じ。2004年と2005年に優勝しているようだ。近くのクインシー・マーケットに店があるので、気軽に食べに行けるのもいい。

デキシーランド・ジャズのおじさんたちも、少しずつ場所を変えながら楽しそうに演奏していた。周囲の人たちはクラムチャウダーの試食に殺気立っていて、音楽にまで手が回らないようだったが、そんなことにはお構いなく、おじさんたちは楽しそうに演奏を続けていた。こういうところはアメリカ人は大変に大らかだと思う。

参加店の一つ=Yankee Lobster Fish Marketから着ぐるみのロブスター登場(女性)。アメリカ人は、結構コスプレが好きだが、このロブスターはちょっと....

会場の外には販売促進のたの無料サービスがいくつかあった。アメリカ人もタダには弱い。

タバスコの無料配布もあって、中国人のおじさんが4本ほどもらってきたのを家族に渡し、さらに4本もらいに行った。いくら四川出身だって8本もタバスコは食べないでしょ、恥ずかしいな、全く。そこへいくと、我家はつつましく各自1本ずつ、2本だけ。こういうのを五十歩百歩っていうのかな。

こちらも無料だが、ちょっと趣を異にするアメリカ海軍(US NAVY)の移動式フライト・シュミレーター。アメリカ海軍が誇るアクロバット飛行チーム=ブルー・エンジェルス(Blue Angels)の飛行が体験できる。F-18 Super Hornetは去年の航空ショー(Air Show、空軍)で本物の飛行デモンストレーションを見たが<関連記事>、そのパワーに圧倒された。

会場近くのスターバックス。金色のヤカンからはいつも湯気が出ていて人目を引く。スターバックスとヤカンの関係については調査中....。さすがボストン。このヤカンも歴史ものらしい。

Historic Steaming Kettle: right outside of Government Center station of the Mass T is a 227 Gallon giant Tea Pot that has steam coming out the spout. Originally cast in 1873 for a tea company, it is now outside the "Steaming Kettle" Starbucks Store.

会場のシティ・ホール・プラザからクインシー・マーケット(Quincy Market)に戻ってきた。ファニュエル・ホールの前でペルーの民族音楽の生演奏をやっていた。湿度が低くて、涼しくて、風が強い今日の天気にぴったりの音楽だ。

銀色の彫像発見。以前ボストン・パブリック・ガーデンの記事で紹介したストリート・パフォーマンス。

不動のまま人形を装い、お金を渡したときにだけ「少し」動いて、一緒に写真におさまってくれたりもする。確実にお金にはなるだろうが、チップは1ドルが相場だから荒稼ぎはできない。英語ではLiving Statue(生きた彫像)という。この女性もなかなかチャーミングなのだが、右奥のほうにもう一つ妖しい銀色の彫像が....

これはなかなか上出来のパフォーマンスですね。男性ばかりでなく、女性・子供にも人気が高い。ちょっと艶かしい様子ととぼけたような表情のコンビネーションが面白い。

駐車場への帰り道、血を流した腕がトランクから....。これはかなり悪い冗談で、一瞬本当にドキッとする。今思うと、警察に通報してやればよかったかも。

クインシー・マーケット近くのUnion Streetにあるユニオン・オイスター・ハウス(Union Oyster House)。1826年にできたボストン最古のレストラン。また、継続して営業を続けるレストランとしてはアメリカ最古。1Fがオイスター・バーで2Fがダイニングルーム。上のリンクでホームページを見ると分かるが、創業当時から建物の概観はほとんど変わっていない。

日曜なのに駐車場代を16ドルも取られた。土曜日にヘイマーケットに買い物に来るときには1時間1ドルしか払わないので<関連記事>、ちょっとぼられたような気もするが、いろいろ楽しんだんだから仕方がないね。

2009年7月4日土曜日

四川料理:老四川(Sichuan Gourmet: Laosichuan)

独立記念日Independence Day)の夕食はビレリカ(Billerica)にある四川料理店(シチュアン・グルメ:Sichuan Gourmet)=老四川(ローシセン:Laosichuan)で。レキシントンからビレリカまでは車で15分弱。

この店は、右の写真のように全く飾り気がないが、どの中国人に聞いても評判がいい。辛口の中国人にしては大変珍しいことだ。

四川料理といえば坦々麺(タンタンメン、中国語ではダンダンミェンと発音するように思う)。実に辛いがおいしい。麺を吸い込もうとすると、辛い蒸気でむせてしまう(ちなみに、アメリカ人は吸い込まない)。麺がソーメンみたいなのがちょっと残念。

妻と二人で4品も注文してしまった。

- 坦々麺(成都涼粉)=Cold Rice Noodle with Cheng Du Spicy Sauce
- 今日のスペシャル(干肉を揚げて料理したもの)
- 海鮮両面黄=Pan Fride Noodle with Seafood
- その他野菜(クレソンのような野菜=空心菜をゆでたもの)


右の写真は海鮮やきそば。本当は揚げ麺でなく、あんかけの五目かたやきそばが好きなのだが、本場中国料理にはないのかもしれない。

老四川(Sichuan Gourmet: Laosichuan)
502 Boston Road (Rte. 3A)
Billerica, MA 01821
Tel. 978-670-7339, 978-670-7348

独立記念日(Independence Day)

今日は独立記念日Independence Day)。全米各地で盛大な記念式典やイベントが開かれ、大抵は花火大会で最高潮に達する。

レキシントンの街中も星条旗Stars and Stripes)で飾られている。

右の写真は、イタリアン・レストラン=バートューチーズ(Bertucci's Italian Restaurant)のカフェテラス。気持ち良さそうでしょ?

僕はスターバックスのアイス・コーヒーで休憩。とても空いている。僕の右の方で女子学生風の二人がおしゃべりしているだけ。

独立記念日は、どこかに出かけるか、家族や友人と集まって過ごすことが多いようで、町中もショッピング・モールもスーパーも閑散としている。

ボストンに来た年(2003年)はダウンタウンのハッチシェル(Hatch Shell)という野外音楽堂で行われるメイン・イベント(音楽祭)に出かけた。国歌斉唱が終わりに近づくころ、遠くに音もなく戦闘機の編隊が飛来し、国歌が終わると同時に爆音と共に頭上を飛び去っていく。これは確実に盛り上がる。

移動遊園地(Traveling Carnival)

毎年、独立記念日のころに移動遊園地がやってくる(地元Lions Club主催)。

今まで一度も行ったことがなかったので、ちょっとだけ覗いてみることにした。入場料は何と1ドル。ちょうど昼ごはん時で、あまり人がいなかったが、夕方からは結構な人出になるようだ。夜は11時までやっている。

マイケル・J・フォックス主演の映画=ドク・ハリウッド(Doc Hollywood)の夏祭りのシーンを覚えているだろうか。ちょうどあんな感じ。アメリカン・グラフィティ(American Graffiti)でもそういうシーンがあったような気がする。

乗り物は一つずつだと結構高い。乗り放題のリスト・バンドが20ドル。それでも高いけど。

色々なシューティング・ゲームがあって、ぬいぐるみなどの景品がもらえる。背番号18は松坂のTシャツ、人気ですね。シーティングは別料金なんだと思う。

これもシューティング・ゲームの一種だと思う。準備中。お姉さん達、体が大きすぎて身動きがとれないし、すぐに疲れてしまう。なかなか愛嬌があると言えばある。

食べ物やさんも何件か出ているが、日本の屋台のように妖しく美味しそうなものはない。小学生のころはお祭りがあると、先生から「xxは食べないように」などど注意されたが、そんなこと言われたら食べずにいられませんよ、全く。

そこそこスリリングなアトラクションも何種類かある。特に夜は電飾が加わって独特な雰囲気がかもし出される。

野いちご(Wild Strawberry)

裏庭の野いちご。かなりたくさん生えている。するどい棘があるので要注意。

市販のブラックベリーを一回り小さくした感じ。すごくおいしいというわけではないが、動物達にはご馳走に違いない。

2009年7月3日金曜日

コスコ(Costco Wholesale)

レキシントンの南に隣接するウォルサム(Waltham)にあるコスコCostco Wholesale)に買い物に出かけた。車で15分弱。明日、7月4日は独立記念日ということで、今日は会社がお休み。

コスコはアメリカに本社を置く会員制のウェアハウス・クラブ(会員制倉庫型卸売小売)チェーン。年会費は60ドル程度だったと思う。会員しか中に入れない。

右の写真のように、入荷したままのパレットに乗っている商品を大型の倉庫に並べて販売することにより、管理や陳列にかかるコストなどを徹底的に抑えるコンセプト。日本では、中国の船会社COSCO(China Ocean Shipping)と区別するために「コストコ」と呼ばれているようだが、こちらの発音はコスコだ。

店内はご覧のように何でも大量に売っていて、客も大きなカート一杯に大量に買っていく。このスラリとした女の子も、チョコレートの食べすぎでいつか巨大になるかも。

店においてある商品については、既知の商品であるとか、デザインが気に入っているとかであれば、大抵は他所で買うより格段に安い。

また返品に非常に大らかで、保障期間を過ぎた商品でも返品できる。先日、3年ほど使ったCDプレーヤーを返してしまった。インターネットで買った商品を店で返品することもできる。

先日ニューヨークへ向かう途中、GPS(カーナビ)の充電装置の不具合で電池の残量が少なくなってきた。電池がなくなってしまうと身動きがとれないので、急きょ最寄のコスコへ行き、新しいGPSを買って無事ニューヨークで迷うことなく行動することができた。家に帰ると充電装置は簡単に修理できたので、買ったGPSはこのコスコで返品。これがアメリカ・スタイルなのだ。購入から1ヶ月以内の返品を断られるということはない。気に入らないというのもりっぱな返品理由になる。だから、パーティーの前にドレスを買って、翌日返品するというのは「アリ」だと思う。

薬がこういう店で買えたり、インターネットで買えたりするのはアメリカの利点だ。右の写真のClaritin(クラリティン)もZyrtec(ズィルテック)もかなり強いアレルギーの薬。日本ではクラリティンも処方箋が必要だし、ズィルテックはさらに新しい薬なので大衆薬として店頭で売られることはない。

処方箋薬も面倒が少ない。医師の診察を受け(15ドル)、薬を処方してもらった場合、処方箋を自分が利用する薬局宛にインターネット経由で送ってくれるので、病院の帰りに薬局に寄ると待ち時間なしで薬が受け取れる。薬代は1種類10ドルで3日分でも1ヶ月分でも同じ値段。長期に服用する薬には3ヶ月の処方箋があって、それも10ドル。健康保険会社のインターネット・サイトから送料無料で購入できる。処方箋の有効期限は1年なので、更新に際しては自分の担当医の秘書に電話をして新しい処方箋を自分か保険会社宛てに送ってもらうだけ。これは便利ですよ。