<10月29日(土)>
台北では、市内の数箇所で毎晩「夜市(night market)」が立つらしい。その一つ、饒河街観光夜市(松山夜市)に出かけた。
500メートルほどの一本道の両側に小さな商店、中央に屋台がぎっしり並び、それをコの字型に左回りに進む。かなりの人出なので、一周するのに随分時間がかかる。
写真は焼きカキ屋さん。お腹の調子が良ければ絶対に食べるのだが、自粛。しかし、見るからにおいしそうだし、においも最高!
一番多く目に付く(あるいは鼻につく)のは臭豆腐の屋台で、発酵した豆腐を揚げて甘辛く味付けしてある。病み上がりの私には、臭いだけでも過激で近寄りがたいので、とても食べる気にはならない。
写真は今川焼きの小型版のようなもの。かなり人気があるようだった。
夜市は、お祭りの夜店の巨大なもので、基本的には小銭で買えて、あったらいいような、なくてもいいようなものが売られている。しかし、このような夜市が市内で数箇所、しかも毎日開かれるというのにこの人出には驚かされる。
大半が地元の人か中国本土からの観光客のように感じた。アジア人以外は白人父子を一組見ただけなので、極端に人種の偏った観光地。あるいは観光地じゃない?
もつ煮込みのように容器に入れて食べるものは屋台の横にテーブルがあって、大変な混雑のなかで皆ガンガン食べている。
夜市の最後のほうで見かけた小鳥屋さん。商売っ気のない(ように見せかけている?)おばさんがぼんやり店番をしている。
少し傾けて置いてある箱は、何と手製のスマート・ボール。上出来だと何か景品がもらえるようだ。そのあまりにも古びた様子が感動的だった。
夜市からホテルに帰るのに一苦労した。アメリカ系の超大手ホテルの名前を言ってもタクシーのドライバーが全く理解してくれない。後で分かったのだが、それもそのはず、ここでは英語の名前も完全に漢字に帰化しているので原型が残らないのだ。逆に「穴福皇宮」って言われてもどの辺が Westin? ホテルに電話して、タクシーの運転手に行き先を中国語で伝えてもらう。台湾で使える携帯電話がなかったらどうなっていたことやら。
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