<10月23日(日)>
豫園商城内の南翔饅頭店で昼食を済ませ、地下鉄で次の目的地=上海地質科普館(Shanghai Museum of Popular Geological Science)に向かった。しかし、最寄の地下鉄駅で降り、タクシーを利用し、いたるところで道を尋ねてもなかなかたどり着けなかった。
地下鉄は中国語が分からなくてもなんとかなるが、その後はまったくお手上げの領域。案内してくれた中国人の知人に感謝。
彼らのホームページにある以下の英文の記事を読んで、今回この博物館をぜひ訪ねたいと思った。ギネス記録が38メーターの珪化木(木が化石化したもの)の60メーターの標本があるという。他にもいっぱい標本があるので、値段交渉に来て下さい、って理解不能。
Two large petrified woods newly arrive at Shanghai Museum of Popular Geological Science. One is 40 meters long, the other is 60 meters. The Guinness world record of petrified wood is 38 meters, the two petrified trees both break this record.
Our museum has many petrified woods to sell, welcome to come to negotiate. Tel :021-33935971.
最初の写真は、この博物館の受付。テーブルも椅子も珪化木。なかなかやる。
二番目の写真はこの博物館の中央の展示。一応恐竜の化石も展示しているが、鉱物の展示がメイン。
そして右は恐竜のタマゴの展示。
ミュージアム・ショップが驚きで、標本としては立派な展示用のレベルのものがそれなりの値段で売られていた。
始祖鳥の化石を10センチほどの大きさに縮小したレプリカが売られていたが、売店のおばさんは鳥の化石だと言って売りつけようとしていた。もちろん、レプリカとしては高すぎるし、始祖鳥としては安すぎる。口がアングリですね。
これは博物館の外に並べられた多数の、そして巨大な珪化木の標本群。
なかなかすごいコレクションだ。すべて売り物で、値段交渉ができるようだ。どうもこの辺の仕組みが理解できない。
さて、肝心の60メートルの珪化木の標本がどこを探してもない。結局、受付に戻って尋ねると、その標本は売れてしまったという。そんなこと、あり得ない! ちょっとへなっとしてしまう。
しかし、ないものは文句を言っても仕方がない。
参考めでに、この写真が彼らのホームページに載っていた(今でも載っている)60メートルの珪化木の標本。
この見事な標本、誰が買って、何に使うんだろう。そのうちワシントンDCのスミソニアン博物館で展示されたりするんだろうか?
その60メートルの標本が展示してあった博物館の玄関前には、今は巨大な鍾乳石が置いてあった。
どだいこんなものを採取すること自体合法なんだろうか? ま、そんなことをいうと大英博物館やルーブル美術館の展示は大丈夫なの、と聞かれそうだけど。
上海市内へ帰るにはバスが便利、と受付のお姉さんに言われてバスを利用することにした。
バスの運転手はタバコを吸いながらのろのろと運転、後部座席に座った太った女性の車掌に大声で冗談を飛ばしている。まったく信じられない光景。
バスで通り過ぎる街並みは写真のように何ともいい加減で、この道が地下鉄の駅に繋がっているのかどうか、大変不安だったが、不安がピークに達した頃、だだっ広い畑の真ん中に小さな地下鉄の駅が現れた。
やれやれ。
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