ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra, BSO)のコンサートを聴きに、友人夫妻とタングルウッド(Tanglewood)に出かけた。
ボストン交響楽団は、アメリカ5大交響楽団の一つで、当然ボストンのシンフォニー・ホール(Symphony Hall)が本拠地。
タングルウッドは、マサチューセッツ州西部(バークシャー地方、The Berkshires)、ボストンから車で2.5時間ほどのレノックス(Lenox)という町にある。
友人夫妻との会話を楽しんでいるうちに、午後4時頃、あっという間にストックブリッジ(Stockbridge)の町に着いた。レノックスは隣町なので、創業1773年のここ Red Lion Inn でゆっくりしようという計画。この町には何度か遊びにきたことがある(2009年、秋)。
この由緒正しきホテルのあるメイン・ストリートはノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell)の絵にも描かれている。
このホテルのダイニング・ルーム(写真・右)は、落ち着いた感じが魅力的だが、この時間は営業していないことが分かった。
外のテラス(写真・右上)でならお茶が飲めるようだが、町に着いたときには白い入道雲が見えていたのに(最初の写真)、数分のうちに一転かき曇り、強烈なサンダー・ストームになった。
お茶という雰囲気でもないので、まだ時間はあるが、5時に予約してあったレノックスの Apple Tree Inn へ向かうことにした。
このホテルは、バークシャーにお住まいの日本人=律子さん(Tiwitter友達)に紹介していただいたもので、タングルウッドからは歩いて5分ほどで、大変便利。
ホテルの周辺には、ホテルの名前の由来であろうりんごの木が。
ホテルのレセプションやロビーは、品のいい家具や調度品で飾られ、豪華だが落ち着いた雰囲気が醸し出されていた。
レストランは、ちょっと展望台のようになったところ(写真・ピアノの奥)と見晴らしのいいテラス(写真・右下)があったが、雨のあとで湿度が上がっていたので、我々は展望台の方で。
おいしい夕食を食べながら友人と話ができるゆったりとした時間は掛け替えのないものだ。
5時に食事を始めた(メニューを見始めた)ので、6時からの Seiji Ozawa Hall での Prelude Concer には間に合わない。だから、ゆっくり食事をして、気が向いたときにコンサートに向かうことにした。
ホテルの人に聞いたら、車をここに停めておいても構わないということなので、歩いてコンサート会場に向かった。
これがシェド(納屋)と呼ばれるタングルウッドのメイン・コンサート・ホール。正しくは、Koussevitzky Music Shed。
まだ開演までには時間があるので、人は集まっていないが、ステージでは何やらレクチャーのようなものが行われていた。
シェドの屋根の一番外側のベンチで夕食を楽しむ人達。
そして、その外側の芝生席では、本格的にテーブルを用意し、ワインを飲みながら夕食を楽しむ人達。芝生席ではコンサート中も飲食が認められている。だから、これが本当のタングルウッドの楽しみ方なのかもしれない。
夕方になり、あたりが少しずつ暗くなるとともに、周囲の明かりが存在感を増す。
山小屋風のギフト・ショップ。あたりの森の雰囲気によく溶け込んでいていい。
時間があったので Seiji Ozawa Hall の方向へ散策に。
バークシャー地方の景色。もう夕暮れで、色彩がなくなりつつある。
日中はさぞや鮮やかな緑と黄色だろう。
Seiji Ozawa Hall。Prelude Concert はすでに終了していた。
本日のメイン・ゲスト=ピアニストの Martin Helmchen。
新進気鋭の若手ピアニスト。このコンサートは、彼にとってボストン交響楽団およびタングルウッドのデビュー演奏。
本日のもう一つのメイン・イベントはTwitter友達の律子さんとお会いできたこと。昨年の航空ショーでは同じ会場にいながら、そして今年5月のボストン・ポップスのコンサートでも同じ日の同じコンサートを見ていたのに、そのことをどちらも事後にTwitterで知ることとなった。
今回はタングルウッドの「いろは」を事前にお聞きしたので、偶然同じコンサートに出かけることを予め知っていた。今度こそお会いできて本当によかった。そして、レストランのこと、服装のことなど、いろいろ教えていただいて、初めてのタングルウッドを余裕をもって満喫することができた。
指揮者の Christoph Von Dohnanyi。本日のプログラムは以下の通り。
Schoenberg: Chamber Symphony No. 1, Opus 9
Schumann: Piano Concerto in A minor, Opus 54
Beethoven: Symphony No. 3 in E-flat, Opus 55, "Eroica"
最高の音楽と贅沢な食事、ゆったりとした友との会話と新しい友との面会。実に充実した半日であった。
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