日曜の午前中、あまりに天気が良かったので隣町のウーバン(Woburn)にあるホーン・ポンド(Horn Pond)の丘からボストンと最後の紅葉を眺めることにした。
残念ながら、午後は快晴というほどのいい天気には恵まれなかった。しかし、紅葉は最後の輝きをみせ、カラフルな絨毯のよう。
見晴らしの好いその丘には一つだけベンチが置いてある。そのベンチからボストンを眺めると、右の写真のように枯れ木が視界を遮る。
日本なら、枯れ木は「不要な木」で、増して眺めを遮るような「邪魔な木」は取り除いてしまおう、と誰もが思うのではないだろうか。しかし、アメリカでは切らない。そもそも、この枯れ木も含めて風景だと思っているような気がする。
そういう意味では、日本人の自然観というのは大変人工的で、より抽象的なものなのだな、と感じさせる。龍安寺の石庭なんか、アメリカ人の想像を絶するものに違いない。
丘の麓の駐車場で見かけたボーイ・スカウトの集団が私たちを追いかけて上がってきた。丘を登るのに10分もかからないのに、早くも30分程度の休憩タイムに入り、水を飲むだけでなく、本格的におやつまで食べ始めた。しかも、親まで食べている。何と軟弱なやつらじゃ。
岩の上が一番の撮影ポイントなので、彼らが満腹して立ち去るまで気長に待つことにした。
0 件のコメント:
コメントを投稿