結婚XX周年記念行事第3弾として、妻と二人でボストンの有名フランス料理店=ル・エスペリエで夕食をとり、そのままボストンの高級ホテル=フォー・シーズンズ・ホテルに一泊した。
豪華、豪華。
ちょうどXX年前、京都グランドホテル(現在のリーガロイヤルホテル京都)で挙式し、そのホテルに一泊。翌日、当時はまだそれほどメジャーではなかったモルジブ諸島へ新婚旅行に出かけた。思えば遠くへ来たもんだ。
写真は、磨き上げられた大理石の床に映りこむテディー・ベアのクリスマス・ツリー。
かわいい女の子がぬいぐるみの山にすっかり溶け込んでいる(右)。
知り合いの紹介でフォー・シーズンズ・ホテルの営業のジェシカを通じて部屋を予約した。キングベッド・ルームを230ドル(税金込みで263ドル)の超特価で予約できた(通常料金:400-600ドル)。ラッキーなことに、ボストン・コモンを臨むエグゼクティブ・スイート・ルームに無料でアップグレードしてくれた(通常料金:800-1200ドル)。
何がスイート・ルームかというと、この広いリビング・ルームが肝要。大型の薄型液晶テレビにDVD・CD・iPodプレーヤー、冷蔵庫の中には各種飲み物、仕事机とインターネット。
アメリカ人は、旅行中もできるだけ普段の生活に近いスタイルを守りたいと思っている節がある。少し仕事をして、その後ゆったりソファーでテレビでも見る、ということだろう。
ただ、そのために1200ドル払おうという気にはなれないけど。
ベッドルームには大きなクローゼットともう一つの液晶テレビ。
ジェシカに結婚XX周年のことを伝えておいたら、お祝いのアメニティー(無料)を用意してくれた。シャンパン、くだもの、デザート。
デザートの皿には祝ご結婚XX周年とチョコレートで書かれていた。アメリカは、こういうことにはマメですね。
もちろん、悪い気はしない。
ホテルに2時半にチェックイン、プールでひと泳ぎしてから予約してあったフランス料理店=ル・エスペリエ(L'Esperier)に出かけた。歩いて行ける距離なのだが、雨が雪に変わったので、タクシーで出かけた(ホテルの無料送迎車があるのだが、あいにく使用中)。
この店は、インターネットでさんざん調べて決めた(OpenTable、Yelp)。考えてみると、アメリカに来てフランス料理を食べるのは初めてだ。
今時のアメリカには珍しく、ジャケットとネクタイ推奨のお店(なくても大丈夫)。
これは日本の付き出しのような前菜。こんな小さな食べ物はアメリカで初めて見た。
ファースト・コースは、妻も私もフォアグラを選んだ。コース料金に10ドル増しだが、選んで正解。大変リッチな味わい。言葉では表現できませんね。
Roasted Hudson Valley foie gras with onion and cherry tart;
Concord grape jus.
運ばれてくる5種類ほどのパンも焼き立てで非常に美味しい。ついつい食べ過ぎてしまう。
メイン・コースに私はチキンを選んだ(Air-chilled Apple Street Farm chicken with chanterelles, pumpkin agnolotti and foie gras emulsion)。素材自体が大変美味しく、味付けもディスプレーも上々。
妻はうずら料理とうさぎのラビオリ。これも大変に美味。
ル・エスペリエは、繁華街のメインストリート=ボイルストン通り(Boylston Street)沿いのマンダリン・ホテル内にあって、コプリー・センターやプルデンシャル・センターからほど近い。
ゆっくり食事を楽しんでいる間に本格的な雪になった。向かいのスターバックスが霞んで見える。
もうお腹がいっぱいで、デザートは大きすぎたぐらいだが、やはりこれで締めくくらないと。ディスプレーが楽しい。
予約時に結婚XX周年のことは伝えてあったので、どのウェーターもウェイトレスも「おめでとう」と声をかけてくれる。なかなか、いい。
90席ほどの小さめのレストランだが、味もサービスも最高。コース料理(Prix Fixe)の料金が82ドル、フォアグラの追加料金が10ドル、その他飲み物代とチップを加えて一人120ドル程度。もちろん安くはないが、日本の高級料理店ほどのことはない。
レストランを出て、腹ごなしに近くのモールを歩いていると、ガラス窓ごしにレストランの厨房の様子が見えた(ル・エスペリエの厨房ではなさそうだ)。
こんなに忙しく働いているアメリカ人は初めて見た。
タクシーでホテルに戻り、特にすることもないので、一階のブリストル・ラウンジで一休み。フォー・シーズンズに泊まった記念に、Four All Seasonsというウォッカ・ベースのカクテルを飲んだが、量が多くて飲み干せない。
暖炉脇のソファーの席を取ってもらったが、ジャズの生バンド演奏もはいり、ほのぼのと快適だ。
満腹で、暖炉があって、音楽があって、少しアルコールが入って、正に至福の時ですね。
9時過ぎからデザート・バフェ(ビュフェ)が始まった。我々は、もう何もお腹に入らない状態だったが、アメリカ人には人気だった。いつか、お腹を空かせて、このバフェを目当てに来るのはいいアイデアかもしれない。
これは、入り口ちかくのバーの様子。ここでジャズを聞きながら歓談するのはいいかもしれない。
翌日は快晴となった。部屋の窓からボストン・コモンの北側にある州会議事堂の金色のドームが見える。いつもとは見る角度が違うので新鮮。
パブリック・ガーデンの小さな池にかかる橋。これも、ここからしか望めないアングル。
8階のプールからはボストン・コモンからパブリック・ガーデンまで一望できる。このパノラマを眺めながら泳いだり、ジャグジー(ジャクージ)に入ったりするのは、何ともはや、非常に贅沢。
特に何もすることはないので、ドライ・サウナやスチーム・サウナにも入り、体がほかほかになったところで12時にチェックアウト。
帰りは、高級住宅街マウント・バーノン通り周辺を散策して、チャールス通り沿いのパラマウント(The Paramount)という地元のレストラン(創業1937年)で昼食を食べて帰宅した。
大変贅沢な22時間だった。私たちのために、いったい何枚の皿と、何本のナイフ・フォークと、何個のコップが使われたんだろう。
・結婚XX周年記念行事第1弾:Yoko Miwa@スカラーズ・ジャズ・クラブ
・結婚XX周年記念行事第2弾:ボストン・ハーバー・クルーズ
・結婚XX周年記念行事第3弾:フォー・シーズンズとル・エスペリエ@ボストン
・結婚XX周年記念行事第4弾:ヨーヨー・マ@ボストン・シンフォニー
・結婚XX周年記念行事第5弾:ロンドン、一日目
・結婚XX周年記念行事第5弾:ロンドン、二日目
・結婚XX周年記念行事第5弾:ロンドン、三日目
・結婚XX周年記念行事第5弾:ロンドン、四日目
・結婚XX周年記念行事第6弾:Hiromi@スカラーズ・ジャズ・クラブ
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