2012年4月21日土曜日

実践ノマドライフ

本田直之のノマドライフを数日かけて読んでいる。本を読むのが遅くて、本当に時間がかかる。

ノマドライフとは、好きな場所に住んで自由に働くことらしい。

実践その1として、食卓から「数歩」の距離にある小さなパティオに出てみることにした。空も、雲の量も、風も、裏の雑木林も適度に気持ちいい。

早速パソコンを持ち出して仕事をすることにした。なかなか快適で、週末だというのに仕事がはかどる。

こういうのは手軽すぎてノマドライフとはいわないのかな?

2012年4月18日水曜日

満開のさくら

生まれ育った実家を売ってしまってからは、もう故郷に帰ることもあるまいと思っていたが、これが結構帰る。

高校時代の悪友何人かが集まってくれて酒を飲んだ。

あまりあれこれ聞くわけではないのだが、会社を辞めたことや新しい会社のことなど、やんわり気にかけてくれているのがよく分かる。独特な距離感でとても貴重だ。

故郷のさくらは満開。ちょうどさくら祭で、街全体が浮き足立っていた。

さくらの魔力。

ノマドライフ

丸の内の丸善で本田直之の「ノマドライフ」という本を買った。

「ノマドライフ」という言葉、どこかで聞いたことのある言葉だとは思っていたが、ちゃんと認識したのは始めて。MOBO: Mobile Bohemianという言葉もあるらしい。

先月末、9年間勤めたボストンのバイオテクノロジーの会社を辞め、新たなビジネス・モデルを模索している。新しい会社の名刺には役職も住所も書いてない。意味がないからだ。

パソコンとインターネット、そして自分のからだ(あたま)が武器だ。世界中、どこにいても仕事はできる。

ロンドン五輪

ロンドン五輪にはあまり関心がなかったが、飛行機の中で配られたコーラの缶のデザインを見て、「あ、そうか」と思った。

色使いが鮮やかでいい。

2012年4月7日土曜日

さくら

次女が通っている大学構内のさくらが、抜けるような青空に映えて美しい。

さくらと言えば門出の季節の象徴。僕もまた、新たな門出の準備をしよう。

9年間勤めたバイオ・ファーマの会社を3月いっぱいで辞めた。突然といえば突然なので、いろいろな人が驚き、理由を知りたがった。何とか説明しようとはしたが、うまく理解してはもらえなかった。

「背水の陣」の説明は中国人の同僚には受けた。漢字で書けるし、もともと中国の史実からきた言葉だから彼らにも馴染がある。でも、きわめて現実的な中国人に、私のような弱い人間は、会社を辞めてでも退路を断たないと、とても困難に立ち向かえそうにない、というような説明が本当に理解されたとは思えない。増してアメリカ人には全く通じない発想。

9年前にボストンに来た頃は、仕事はもっとチャレンジングでチームの結束も固かった。しかし数年後、開発もやや後期に入った頃から待ちの姿勢が目立ち始めた。多少仕事がつまらなくても、もう少し待っていれば会社が成功し、自分も成功するのではないか、という感覚だ。この感覚は、実に心の健康によくない。

あと数ヶ月待てば臨床試験の結果が出て、将来の見通しがつく。それまで待てばいいではないかと言われた。でも、大抵の結果は決定的ではなく、そこからまた待ちの姿勢を続けることになってしまうだろう。この連鎖をとめるには、「今」辞めるしかない。

もちろん何の目算もなく辞めたわけではないのでご心配なく(大学院生、大学生、受験生が各一名)。自分なりの考えもあるし、幸い引き合いも多い。実際に何をするかは、もう数週間待ってほしい。でも、何をするかも大事だが、それよりも何よりも、自分の意志で何をするかを決めること、何のために貴重な自分の時間を使うかを選ぶことがとても大事だ。