2007年11月21日水曜日

感謝祭(Thanksgiving)

感謝祭の休暇に長女が帰ってきた。カリフォルニアの大学に入学してから初めての帰省だ。お祝いにケンブリッジ(Cambridge)にある1928年創業の鮮魚店=ニューディール・フィッシュ(New Deal Fish Market)でおさしみを買って、今夜は豪華手巻き寿司で感謝際。

ちょっと高めだけど、この店のおかげで新鮮な魚が食べられる。脂の乗ったサケは最高。その他ヒラメやアジも手に入る。アンコウやアンキモは安めで、甘エビ(冬だけ)は非常に安い。5ドルも買うと食べきれない。甘エビはその日水揚げされたものだから、かえって日本よりいいかも。

特に日本人を相手にしているわけではないようだが、「三枚」と言えば三枚におろしてくれる(他にもイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語が通じるらしい)。サケを注文すると皮は取るか、取った皮はどうするかと聞かれる。多分、皮をあぶって食べようとしてややこしい注文した日本人がいたに違いない。イタリア人三世のオーナー=カール(Carl)は威勢がいい上に勉強熱心で助かる。

New Deal Fish Market
622 Cambridge St., Cambridge, MA
617-876-8227
Hours: Mon 3pm-7pm, Tue-Fri 10am-7pm, Sat 9:30-6:30, Closed Sunday

Cake - Thanksgiving

サンクスギビングのお祝い。簡易モンブラン。

2007年10月28日日曜日

紅葉:バークシャー(Fall Foliage: Berkshires)

よく晴れた秋の休日、マサチューセッツ州の西端、ニューヨーク州との州境にあるバークシャー地方(Berkshires)に妻とドライブに出かけた。片道車で3時間ほど。歴史の古いバークシャーには見どころも多く、改めて紹介する機会もあると思う。避暑地という側面もあって、世界中のクラシック・ファンの憧れの的「タングルウッド音楽祭」はここで毎年夏に開催される。

また、バークシャー地方の紅葉は有名で、ヨーロッパからも観光客が訪れ、シーズン中はホテル代が高くなるそうだ。

今日はシェーカー教徒たちの生活を再現したハンコック・シェーカー・ビレッジ(Hancock Shaker Village)を訪れた。

シェーカーは、クエーカー(Quaker)の分派で、新しい宗教コミュニティーを造ろうと、約200年前にここに移り住んできた(1790年~1959年、ピーク時300人)。シェーカーの家具は有名だが、右の写真のように喘息の薬まで売っていたようだ(ちなみに、儲かっても私有財産は一切認められない)。

ハーブ栽培が得意で、その痛み止めは一時全米に名をとどろかせたという。薬剤の調合室も残されている。他の部屋をまわると、彼らの生活が如何に質素だったかがよく分かる。しかし、貧しいという感じはなく、むしろ簡素というべきかもしれない。200年前の生活水準としては日本よりも随分上だったのではないだろうか。

2007年8月21日火曜日

引越し(Relocation)

長女が、今年からカリフォルニアの大学に通うことになったので、妻と私で大学キャンパス内のドーム(寮)への引越しを手伝った。各自2つずつ特大スーツケースを持って、飛行機に乗っての引越しだ(ボストンからオークランドまでの飛行時間は約6時間半、当時はまだスーツケースが1人2個まで無料だった)。空港でレンタカーを借りて、その他必要なものは現地で調達した。

山小屋風の4階建てのドームはなかなかりっぱで、長女が住む最上階の部屋の窓からはサンフランシスコ湾が望める(自分の大学生活と比較するといやになる)。

しかし、ドームは二人部屋で、ベッド、小さな机、小さな本棚、クローゼットが付いているが、トイレ・シャワーは共同で、何と月々$1500以上する。こちらの学生は勉強が忙しいので、学内キャンパスに住むことを義務付けている大学も多いが、娘は学校の近くのアパートに引っ越した。

対岸にあるサンフランシスコのフィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman's Wharf)へ夕食に出かけた。右の写真はアルカトラス島を背景にしたヨット。

フィッシャーマンズ・ワーフはアザラシで有名なピア39の近く(ショッピング・センターもあって観光客でごった返す)。クラブ・ハウス(Crab House)でシーフード・ディナー(クラブはカニのクラブ)。観光地料金なので何でも高い。

せっかくなので、世界で一番曲がりくねった坂道といわれるLombard Street(写真)を通ってホテルへ。

2007年8月18日土曜日

2007年6月27日水曜日

日之出屋(Kyoto)

30年以上も前に京都の河原町今出川で生まれて初めて下宿生活を始めたとき、ここで勉強机と木の椅子を買ってもらった。寺町今出川を少し上がったところだ。何となく日之出家具だと思っていた。椅子の方は、特に上等というわけでもないのに、今でも健在でレキシントンの家で娘が使っている。

かささぎ湯(Kyoto)

30年以上も前に京都の河原町今出川に下宿していたころ、私に「清潔な」生活を提供してくれた貴重な銭湯だ。寺町今出川をほんの少し上がったところだ。今も営業中なのかどうか定かではないが、看板は現役のような感じだ。共産党支持の銭湯というのが京都らしい。

餃子の王将(kyoto)

「餃子の王将」は知っている人もいると思う。30年以上も前に京都の河原町今出川に下宿していたころ、ホイコーロとかスブタとか、私に肉と野菜を提供してくれた貴重な食堂だ。寺町今出川近くの出町柳商店街の路地にあるのだが、そのまま営業を続けていた。間口がとても狭くて、テーブル席はなかったように記憶している。当時から油でギトギトしていたので、30年も経てばすごいもんになるんじゃないだろうか。次に行く機会があれば、何か食べてみたい。

中島食堂(Kyoto)

京都の中島食堂と言っても知っている人がいるはずもない。30年以上も前に京都の河原町今出川に下宿していたころ、私に「正しい」食事を提供してくれた貴重な食堂だ。寺町今出川を少し下がったところにあるのだが、そのまま営業を続けていた。家族全員でお弁当を食べた。自分の記憶よりも店がずっと狭くて、ちょっと驚いた。

店に入って、品書きを見ながら一品ずつ注文する。「ほうれん草のお浸し」とか「とろろ」とか、アルバイトの店員がマイクで調理場に連絡し、最後に名前を言ってから支払う。テーブルで待っていると、お盆に載せられて食事が運ばれてくる。名前が呼ばれるので取りに行く。バイトが立命館大学のかわいい娘だったりすると、ドキドキした。

そのマイクが今でも残っているなんて、普通信じられない。しかも、注文の仕方も同じだった。ただ、一品ずつのおかずがなくなっていて、定食方式になっていたが、まあ良しとしよう。

2007年6月14日木曜日

レッドソックス(Red Sox)

レッドソックスの試合のチケットがたまたま手に入ったので妻と出かけた。あまりいい席とはいえないが、悪くもない。試合があるフェンウェイ球場(Fenway)までは、何もなければ自宅から車で30分程度だが、試合のときはタイミングが少しでも遅くなると時間がかかるだけでなく、駐車場がなくなってしまう。

今日、6月14日はアメリカ合衆国の国旗の制定を記念する「旗の日(Flag Day)」なので、写真のようなイベントがあった。

2007年6月10日日曜日

卒業-レキシントン高校(Graduation - Lexington High)

長女がレキシントン高校(Lexingotn High School)を卒業した。卒業式はボストン市内のボストン大学(Boston University)のアイスホッケー・リンク(Agganis Arena)で行われた。

卒業生はお揃いの紫のガウン、先生方は各自出身大学のガウンを着て出席。親戚その他は観客席に。アメリカだから、当然大騒ぎをする家族もいる。

日本と同じように式辞や音楽の演奏があって、その後卒業生が一人ずつ壇上に登り、校長に帽子の房を左から右に移動してもらってめでたく卒業になるらしい。

父の日(Father's Day)

娘が作った父の日の朝食。

2007年6月7日木曜日

プロム(Prom)

長女の卒業プロム。プロムprom)はプロムナード(promenade)の略称で、アメリカの高校で学年の最後に開かれるフォーマルなダンスパーティのこと。高校生活最後の一大イベント。

男子が女子を誘うのが一般的で、パートナーを見つけられなかったり、思いの相手に断られたりすることもある。男はつらい。

いったん学校に集合して、バスでボストン市内のパーティー会場へ向かう。田舎の学校では体育館を使う。映画「Back to the Future」の中で、Michael J. Foxが「未来」の曲をガンガンやってましたね。

一般的なプロムの衣装は、上の写真のように、男性はタキシード、女性はドレスにコサージュ。この日一日のために、本当に大騒ぎ。

次女のプロム>。

2007年5月30日水曜日

レッドソックス(Red Sox)

業者の招待でフェンウェイ球場(Fenway Park)へ出かけた。今日は松坂が投げる。この業者はボックス席という個室を持っていて、年に1・2回誘ってくれる。一度ボックス席の快適さを知ってしまうと、普通の席が見劣りする。普通の席でも十分高いのに、全く贅沢は敵だ。

ライト方向に見えるビルは、左がジョン・ハンコック・ビル、右がプルーデンシャル・センター・ビル。

松坂の人気は上々で、松坂の18番のユニフォームを着ている人も多い。

がんばれ松坂!

フェンウェイ球場はアメリカで一番古い球場ではないかと思うが、熱狂的な地元ファンが多く、空席のないことでも有名。日本でテレビ中継などあったら注意して見てもらいたい。

基本的には回り中レッドソックス・ファンだから、安心して応援できる。

ボックス席は、手前に部屋があって、用意された食事を取ったり、お酒を飲んだり、話したり。こういう機会を利用して、ソーシャライゼイションしながら、ちょっとだけ仕事の話もする、アメリカ流の粋な接待。

一般席だとお酒は行列覚悟で買いに行かなければならないし、トイレも行列ができる。

試合を見るときは、右の写真のように部屋を出たところに20席ほどの階段状の席がある。なかなか眺めのいい、贅沢なポジションだ。試合に飽きると部屋に戻ってまた食べたり、飲んだり、話したり。これも大変贅沢。最後はハーゲンダッツのアイスクリームでしめる。

2007年5月14日月曜日

北京(Beijing)

二回目の北京出張。今回は短期間の出張で、あまり観光の余裕はなかったが、取引会社の社長が運転手とガイドを用意してくれた(ありがたい)。

右は北京郊外の西太后の避暑地=頤和園(Summer Palace)の仏香閣。期せずしてWikipediaの写真(上のリンク)と全く構図が同じ。

石の船なので石舫とも呼ばれる清晏舫。沈まない王朝を象徴してるとか。英国軍の焼き討ちで上層部分が焼失したものを西太后が西洋風に再建したとか。何れにしてももう一つ意味も、価値もよく分からない。


仏香閣は近くから見るとこんな感じ。鮮やかと言えば鮮やかだが、どうも平板で安っぽいように感じてしまう。

アメリカには、有名な観光地へ行ってもみやげ物店というものがないので、こういうのを見るとうれしくなってしまう。しかし、近づいて観察すると買いたいと思うほどのものは売っていない。

北京市内から車で1時間半ほどの周口店に連れて行ってもらった。1929年、ここの洞窟の中で北京原人の完全な頭蓋骨が発見されたとされている。しかし、この骨は第二次世界大戦中に行方不明となり、真相は謎のまま。

中国人を含めて観光客はほどんどいなかった。駐車場の近くのみやげ物店で北京原人トランプを買った。

中国雑技。仕事が終わってから、夕方見に行ったのだが、これはなかなかすごかったですね。

訪問した研究所の人に頼んでチケットを手配してもらったのだが、どういう席にするかと聞かれたので、お金にものを言わせる如何にも外国人ですというような席はやめて欲しいと伝えておいたのだが、行ってみるとVIP席の真ん中で、他に誰もいなかったので周囲百席ほどの真ん中に座っている状態で、落ち着かないことこの上なし。

訪問した研究所の人が招待してくれたディナー。写真のようなショーが舞台で続けられているのを見ながら食事。小規模だが、京劇も含めていろいろな芸能がまとめて見られるので便利。

2007年5月5日土曜日

Kashiwamochi

こどもの日(Children's Day)にかしわもちは欠かせない。思えば、季節ごとにいろいろなものを食べる日本の文化はかなり深いね。

2007年4月21日土曜日

大学下見(College Tour)

長女がカリフォルニアの大学に合格したので二人で下見に。他にも合格しているが、気に入ればここにしたいようだ。そういえば、娘と二人で旅行するのは始めてかもしれない。

これは大学の正門。今日は歓迎セレモニー、各種イベント、デモンストレーション、ツアー、授業へのトライアル参加などがあるので大変な人出。

図書館。マンモス大学なので図書館も大きい。

ライフ・サイエンス棟。ここのライフ・サイエンスは強い。

日本の大学にちょっと似た乗りのある大学だ。写真をクリックして拡大してもらうと、木の天辺に学生がいるのが分かる。大学生は無茶をするもの。しかし、40人以上のノーベル賞受賞者を輩出するような大学なんだから、是非勉強して欲しい。

この辺りは地下鉄(BART)があって便利。サンフランシスコの中心部まで25分くらいで行ってしまう。

サンフランシスコで夕食。雨の中を歩き回って素敵なシーフード・レストランを見つけた。名前が思い出せないが、場所は覚えている。

長女はどうもこの大学が気に入ったようだ。私もすばらしい大学だと思う。

写真はサンフランシスコ名物の路面電車の方向を変えるターンテーブル。

2007年4月8日日曜日

ウォルデン湖(Walden Pond)

長女と妻と三人でウォルデン湖(Walden Pond)に散歩に出かけた。この辺は、4月の始めだと雪が降ってもおかしくない気候なので、湖の畔は風が吹いて寒い。

湖の周囲に小道があって歩ける。日本のガイドブックにも載っているようなところだが、土産物店も何もない。夏にはビーチができる。小道の途中に、アメリカの作家・思想家=ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau)が二年二ヶ月の間森で一人暮らしした跡が残っているが、家の土台と小さな看板があるだけ。

ソローは、1817年、地元のコンコード生まれの作家・思想家・詩人・博物学者。ハーバード大学卒。代表作『ウォルデン-森の生活』(1854年)は、後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えた。

ソローの簡素な小屋を再現したものが駐車場の近くに建てられている。ただの物置小屋かと思って、通り過ぎてしまう人も多いのではないだろうか。

2007年3月21日水曜日

2007年3月10日土曜日

Sakuramochi

友人宅でホーム・パーティー。写真をご紹介できないのが残念。我家からはさくらもち。

2007年2月25日日曜日

キャッツ(Cats)

ミュージカルのクラシック=キャッツCats)が、25周年記念ツアーでボストンに来たので家族で出かけた。ダウンタウンにあるオペラ座(Opera House)へは自宅から車で25分くらいで行ける。

右はオペラ座入り口のホール。


この写真はステージ左手のバルコニーの壁。

オペラ座は1928年に建てられ、現在は主にヒット・ミュージカル、オペラ、その他ポップ・ミュージックのコンサートなどが行われる。比較的こじんまりとしているが、大変豪華。

能(Noh)

自宅から車で30分ほどのところにあるウェルズリー大学(Wellesley College)で能のデモンストレーションがあったので出かけた。日本語科主催。

ボストンに住んでいると、教育や日米文化交流を目的として、こういう催しが結構頻繁にあるので助かる。ほとんどは無料。また、歴史や背景、動きや演奏の意味などの解説があるので、よほど理解しやすい。

2007年2月19日月曜日

2007年2月18日日曜日

ボストン美術館(Museum of Fine Arts, Boston)

日本から親戚がやって来て、久しぶりに家族が大きくなった<関連記事>。全員でボストン美術館Museum of Fine Arts, Boston)へ出かけた。

さすが全米屈指の美術館、空を飛んでいる人がいる。一階にあるレストラン「Bravo」では本格的ディナーも楽しめる(entrees $23-$35だから値段も本格的)。

ボストン美術館は1870年地元の有志によって設立され、アメリカ独立百周年にあたる1876年の7月4日(独立記念日)に開館。所蔵品は50万点を数え、「古代」、「ヨーロッパ」、「アジア、オセアニア、アフリカ」、「アメリカ」、「現代」、「版画、素描、写真」、「染織、衣装」および「楽器」の8部門に分かれる。

印象派(Impressionism)の部屋では足が止まってしまう。特にモネ(Monet)の作品は40点を超え、フランス以外では最高のコレクション。お馴染み右上の水蓮もすばらしいが、右の「日本娘(La Japonaise)」は印象深い。

モデルはモネの奥さんのカミーユ。等身大よりも少し大きく、迫力がある。ストロボを使わなければ一緒に記念撮影ができる。

ボストン美術館は、仏画、絵巻物、浮世絵、刀剣など日本美術のコレクションでも知られる。20世紀の初めには、岡倉天心が在職しており、敷地内には日本庭園「天心園」がある。

ゴッホの作品も多いが、ゴッホはやはりNYの近代美術館MoMAがいいだろう。

一階のミュージアム・ショップも充実している。