2009年6月27日土曜日

半旗(At Half-Staff)

今日は土曜日、長男を日本語学校に送っていくためにメッドフォード高校に行った。一瞬、あれ、何で半旗なんだろう? と思ったが、25日に亡くなったマイケル・ジャクソンを追悼するもののようだ。

こちらではいまだにニュースにも頻繁に登場する。大スターだったんだな、と思わせる。でも、会社で話題になったりするわけではないので、どの程度なんだろう。ボストンという土地柄なのかもしれない。

今回一つ勉強になったのは、彼が白くなったのは美白ではなく、尋常性白斑vitiligo vulgaris)という慢性の皮膚疾患によるものだということ。恥ずかしながら、大金持ちの黒人はやることが違うと思い込んでいた。明らかな偏見で反省しきり。

快晴(Cleared Up)

今朝は久しぶりに晴れた。大変清々しい。

この3週間というもの、ほとんど曇りか雨で、最高気温も20度以下、最低気温は10度を下回ったりしていた。車で移動だし、オフィスにいるわけだから天気は関係ないといえば関係ないのだが、やはり気分がすっきりしない。残念ながら晴れるのは今日の午前中だけで、来週も天気がすぐれないようだ。

右は裏庭の背の高い木々。

2009年6月20日土曜日

おくりびと(Departures)

本木雅弘の「おくりびとDepartures)」をケンドール・スクエア(Kendall Square)にあるKendall Square Cinemaで見てきた(日本語、英語字幕版)。大変良かった。

右の写真は映画館のロビーに置いてあったハガキ大の英語版宣伝カード。

日本人はほんの数組しか見かけなかったのに、面白い場面では笑い(特に右にいたお兄ちゃん)、後半は鼻をグズグズさせて(特に前列左前のおじさん)、館内は十分この映画にのめり込んでいたように思う。このように静かなトーンで感動を呼べる日本の映画がちょっと誇らしかった。

通常、映画が終わって出演者などのスーパーが流れ始めると観客は立ち上がって帰り始めるのだが(日本ではどうだったかな)、今回特殊だったのは、ほとんどの観客が最後まで、館内に薄暗いライトが燈るまで、席を立たなかったことだ。納棺のセレモニーの映像が流れていたということもあるだろうが、観客がもう少し感動の余韻を味わっていたかったのかもしれない。あるいは涙がかわくまでの時間稼ぎ?(宇宙戦艦ヤマトを思い出すぜ。)

Kendall Square Cinemaは時々日本の映画を掛けてくれるのでありがたい。前回は「ハウルの動く城」だった。チケットは週末料金で9ドル75セントと高めだが、駐車場が3ドルで、ケンブリッジとしては感動的に安い。

レキシントンからケンドール・スクエアまでは、GPS(カーナビ)では20分となっていたが、渋滞のため30分かかった<地図>。

右の写真は入り口の売店の様子。写真右下にある小さなバケツ大の容器はポップコーンのスーパー・ラージ。アメリカに来た当初は感動したが、今は健康上の理由から食べない。マサチューセッツではこの容器を置いている映画館は少ないように思う(理由は分からない)。店員に頼むと、小さな蛇口から出てくる溶かしバターをたっぷりかけてくれる。明らかに不健康だが、実にうまい。

2009年6月13日土曜日

ニュージャージー日帰り(Day Trip to New Jersey)

所用で家族をFairleigh Dickinson University (FDU)に送っていくため、ニュージャージーに日帰旅行した。朝5時15分に家を出て、夕食を済ませて帰ってきたのは9時半ごろ。長い一日だった。

右の写真は早朝のサービス・エリア。何となく眠たい感じがする。マクドナルドの他にもいくつかファスト・フード店が入っていて、そして最も重要な「トイレ」がある。トイレだけの休憩所もある。日本と比べると全般的に数は少ない。また、食べ物とトイレ以外は、たまに小さな土産物店(マグカップ、Tシャツ程度)があることもあるが、XX饅頭、YYせんべいなどの類は絶対に売っていない。全く愛想がない。

ニュージャージーの目的地までは212マイル(340キロ)、休憩を含めて所要時間3時間15分、平均時速105キロは、まあまあかな。燃費はリッター7.7キロで、8年物の3.8L車(Dodge Grand Caravan)としては優秀。

家族が用事を済ませている間、僕は大学から車で15分ほどのところにあるKing Saunaでリラックス。サウナといっても、規模の小さいスーパー銭湯のようなもので、お風呂・サウナ、ラウンジ、レストランの各フロアがある。僕は、お風呂・サウナで1時間、ラウンジでiPod+ノイズ・キャンセリング・ヘッドホンで上原ひろみの「Time Control」を大音量で聞き、さらにお風呂でフィニッシュ(2時間半、28ドル)。こういう施設はボストンにはない。

iPod+ノイズ・キャンセリング・ヘッドホンは飛行機の中では最高なのだが、今日はどうも物足りなり。上原ひろみは、先日ボストンのライブに行ってきたばかりで(記事)、周囲のざわめきや振動が伝わってこない。上原ひろみが飛び上がってピアノを弾き、ドスンと椅子にすわる振動が伝わってこない。

ちょうどお昼に家族をピックアップして、車で30分ほどの「ミツワ」へ。「日本全国 うまいもの市」開催中で、駐車場もスーパーもフードコートも大変な混雑。ただし、日本人は半分もいない感じで、なぜ「うまいもの市」が賑わっているのか不思議。上の写真は、味噌汁の実演販売で試食するアメリカ人。右の写真はすしのパックを選んでいるアメリカ人親子(足が長い)。

ミツワは明らかに「高い」店なので、日本人の割合が減っているのは、おそらく他のアジア人の経済環境が好転しているからではないだろうか。

とんかつのかつ華。メニューの見本は大変便利なものだが、多分日本独特の文化ではないかと思う。どうして世界に普及しないのか不思議だが、一つにはコストの問題、そしてもっと初歩的な問題として、毎回見本と同じものが作れないということがあるのかもしれない。また、アメリカなどは、(ぐだぐだと)言葉で説明することに重きを置くから、こういう「見れば分かる」的なものは受け入れないのかもしれない。

ロースかつ御膳の値段がドルで表示されていたりすると違和感がある。最近の日本の物価が全く分からないが、10ドル50セントは妥当な値段なんだろうか。

我々は、山頭火のラーメンを食べた。「うまいもの市」の「ちばき屋」は行列が長すぎて断念。ダイエット中なのに肉とろチャーシュー塩味セットを食べてしまった。

山頭火は国内は札幌、仙台、郡山、東京、京都、大阪、高松、福岡に、海外はアメリカ(ロサンゼルス近郊、ニューヨーク近郊(この店)、シカゴ)とシンガポールに支店があるらしい。6月1日(僕の誕生日)に福井店(福井市大和田町20-30-28、0776-88-0310)が開店。

「うまいもの市」には、ちばき屋(東京):支那そば(実演)、道頓堀くくる(大阪):たこ焼(実演)、郷土料理てれすこ(島根):蟹いなり弁当(実演)、おいもさんのお店らぽっぽ(大阪):ポテトアップルパイ(できたて販売)、その他のお店が出展していたが、どれも長蛇の列で、並んで買うほどの意欲はない。

先ほど味噌汁を試食していたアメリカ人のおじさんが道頓堀くくるの列にいた。30分以上の行列だったと思うが、何と意欲的なヤツなんだろう。しかし、道頓堀くくるのホームページをみると、名物「びっくりたこ焼」は一度食べてみたいかもしれない。

7月の一時帰国時に島根に行く予定がある。ニュージャージーで逃した「郷土料理てれすこ」を試すのもいいかもしれない。

ちばき屋はホームページを開設していないようだが、関東を中心に支店を展開しているようで、グルメ情報に山ほど登場する。千葉賢二は日本ラーメン協会の理事長のようだが、で? ちばき屋の「ちば」は千葉賢二の千葉からだろうが、では「き屋」はどうなるんだ?

おそらく客の3分の一が中国人という状況で、「支那そば」はどうだろうか。増して、Shinasobaって訳してもね。

ニュージャージーはハドソン川を挟んでニューヨークの西側に位置する。ジョージ・ワシントン橋を渡るとマンハッタンの北に出る。ジョージ・ワシントン橋を渡りながら撮った右の写真だと左側がマンハッタンで、右がニュージャージー、そして真中のハドソン川に先日旅客機が不時着したわけだ。

ジョージ・ワシントン橋は有料(8ドル)。数年前までは5ドルだったように思う。

今日は生憎の天気だったが、晴れていると右の写真のようにきれいにマンハッタンが望める。写真は別の機会に撮影したもの。

4時に出発したのだが、ジョージ・ワシントン橋とニューヨークの渋滞を抜けるのに手間取り、帰りは4時間もかかった。今日は700キロ以上運転したことになる。

車中家族会議の末、夕食は隣町のバーリントンにあるレストラン=マカロニ・グリル(Romano's Macaroni Grill)に決定。先日長女とIMAXを見てからレディングの店に行ったところだ(関連記事)。マカロニ・グリルは全国展開のイタリアン・レストランで、高級レストランではないが、そこそこの値段でおいしい料理が楽しめる。

この写真は、店に入る前、8時ごろに撮影したものだが、夏時間なのでまだ明るい。夏至のころは9時過ぎまで明るい。

店内は家族連れで賑わっていた。5時前から第一ラウンドの客が食事を始めるだろうから、これは第3ラウンドくらいかな。店内は適度にザワザワしていて心地いい。

僕のお勧めサラダ(Parmesan-Crusted Chicken)、ピザ(Pizza Margherita)とリガトニ(Rigatoni)を注文して、全員でシェアした。デザートはティラミス(Tiramisu)をシェア。4人でシェアしても十分な大きさ。ちなみに、先日長女と食べたのはThree Berry Tiramisu。

Parmesan-Crusted Chicken: Parmesan-breaded chicken breast, bacon, feta cheese, roma tomatoes and mixed greens with Parmesan peppercorn ranch dressing, $9.99.
Pizza Margherita: Topped with tomato sauce, mozzarella, fresh tomatoes and herbs, $9.79.
Rigatoni: Carmela's Chicken Rigatoni: Grilled chicken, mushrooms, caramelized onions, fresh basil and Parmesan cheese tossed with imported rigatoni pasta and creamy Marsala wine sauce, $11.99.
Tiramisu: An Italian tradition of ladyfingers soaked in espresso, then layered between rich mascarpone cream, $5.79.
Three Berry Tiramisu: Imported Italian raspberry and lemon sorbets made with fresh fruit juice. Served with an almond biscotti, $5.99.

満腹になって外に出るとようやく日が暮れていた。

今日は長い一日だったが、家族で出かけて、用事を済ませ、ミツワにも行って、満腹になって、本当に良かった。

2009年6月12日金曜日

小々うさぎ(Tiny Bunnies)

先日紹介した小うさぎは、実は小うさぎではなく親うさぎらしい。今日、同じ場所でもっと小さなうさぎを発見してしまった。4匹まで確認したが、もっといるかもしれない。小うさぎだと思っていた親うさぎもかわいかったが、この小々うさぎたちは格段にかわいい。残念ながら、写真では大きさが伝わらないが、せいぜい10センチくらいのもの。小うさぎだと思っていた親うさぎも、小々うさぎの顔を見てしまうと、それなりに親らしい顔つきをしている。ま、何ともいいかげんな観察だ。

2009年6月9日火曜日

再会(Reunion Time)

元部下のマイクから「飲まないか?」とメールがきたので、レキシントンの隣町=バーリントンにあるイタリアン・レストラン=パパラッチ(Papa Razzi)で再会した。マイクはイタリア系アメリカ人。

僕の勤めている会社では、3月に40%を上回るダウンサイジング(規模縮小)が行われ、僕も部下を三人レイオフしなければならなかった。マイクはそのうちの一人。対象者だけを会議室に集め、本日をもってあなたのポジションはなくなりました... などと伝えるのは本当につらかった。マイクは現在、前に務めていた会社のコンサルタント(非正規)をしているが、次の職はまだ見つかっていない。彼はMBAをもっているのだか、如何せん景気が悪すぎる。

そんな状況下で、元上司、しかも外国人(日本人)の上司と話したいと思うなんてちょっと不思議だが、そう思ってもらえるのはとてもうれしい。自分がレイオフされても、自分の関与していたプロジェクトがうまくいっていることは誇りに思うようだ。そう思ってもらえるのはとてもうれしい。だからというわけではないが、今日は僕のおごり。

パパラッチ(Papa Razzi)は、ワシントンDC、ニューヨーク、ニュージャージー、マサチューセッツ、ロードアイランドの各州に展開するイタリア料理のチェーン店。マサチューセッツが最も多くて7店舗ある。イタリア系のウェイター・ウェイトレスが多いのだが、今日は何故かインド系で、インド訛りの早口英語でイタリア料理の説明を受けてもあまり美味しそうな感じがしない。しかし、まあ、自分もここでは外国人だし、人種差別はやめておこう。

Papa Razzi Trattoria Bar
2 Wall Street
Burlington, MA 01803
781-229-0100

駐車場に咲く花(At Company Parking Lot)

会社の駐車場にこんな可憐な花がさいているのを見つけた。名前は分からない。天気が悪くて、あまり色が出ないのが残念。

うすいピンク色と幾何学模様が何ともいえない。

こいつは、つぼみも花も、大変律儀に幾何学的だ。つぼみはキノコのようでもある。

会社の周りには石楠花(シャクナゲ)の木が多くて、この2週間ほど花の時期だったのだが、どうももう一つ好きになれない。

2009年6月7日日曜日

幸運の結び目(Fortune Knot)

日曜日の昼食、よく冷やしたそうめんを食べていたら、こんな結び目を発見してしまった。こういう結び目は、偶然によくできるものなのかもしれないが、僕は初めて。幸運の前兆に違いない!

そんなもん、私は何回も見たことある、という方はぜひコメントに。

卒業-レキシントン高校(Graduation - Lexington High)

次女がレキシントン高校(Lexingotn High School)を卒業した。卒業式はレキシントンの北に位置するローウェルという町(19世紀の繊維工業の中心地)にあるアイスホッケー・リンク=ソンガス・アリーナ(Tsongas Arena)で行われた(長女の卒業式カーリング)。ローウェルまでは車で20分強。

卒業生はお揃いの紫のガウン、先生方は各自出身大学のガウンを着て出席。親戚その他は観客席に。アメリカだから、当然大騒ぎをする家族もいる。



卒業式は生徒のコーラス・グループ=Madricalsの国歌斉唱(上写真のスタート・ボタン)から始まった。日本と同じように式辞や来賓の挨拶があって、その後卒業生が一人ずつ壇上に登り、卒業証書を受け取り、校長に帽子の房を左から右に移動してもらってめでたく卒業になるらしい。

今年のゲスト・スピーカは卒業生のEugene Mirman(1992年卒)、プロのコメディアン。右の写真の真中、茶色のズボンをはいたヤツ。小さく写ってても、見るからに変な雰囲気が伝わってくる。違和感のかたまり。大いに会場を沸かせていたが、僕にはもう一つ理解できない。

偶然トイレで隣同士になったが、別に面白くなかった。

最後に校長が、高校の全課程を修了した旨宣言すると、生徒が帽子を放り投げて卒業式が終わる。

その後は、三々五々、記念撮影など。

先日プロムのダンス・パーティーがあったところだが、今日も夜の10時から明日の朝5時まで、学校で徹夜の卒業パーティーがある。

2009年6月6日土曜日

Chocolate Cake - Party

次女の作ったチョコレート・ケーキ。自分の参加するパーティー用。

小うさぎ(Bunny)

家の前で最近よく見かける小うさぎ。あまり人間をこわがらない。2メートルくらいまで接近できるが、その後は一応ヒョコヒョコ逃げる。ちょっとやせている。

リスとうさぎは全くめずらしくない。アライグマはごみをちらかす害獣だし、七面鳥の群れやシカの親子も出てくる。

2009年6月5日金曜日

宝くじ当たった!(Hit a Lottery!)

宝くじが当たった! 9ドルだが、当たりは当たり。

こちらでも宝くじファンは多く、近くの雑貨店やスーパー・マーケットで買える。1枚1ドルから5ドルくらいまで、いろいろな種類の宝くじがある。自分で番号を選ぶタイプのものが多いように思うが、コインでこするインスタントくじもある。

宝くじファンでも買いに行くのは苦手という人もいると思う。私もそうだ。そんな人向けにSeason Ticket(定期券)がある。半年(26週間)分が50ドルで、自分で番号を選択し、氏名・住所を登録すると、毎週抽選があり、当たりが出れば右の写真のようにチェック(小切手)が送られてくる、という大変便利なシステム。自分の運に自信のない人は、コンピュータが番号を選んでくれる。また、期限切れが近づくと手紙が来て、自分の小切手(personal check)を同封して返信すると同じ番号で更新できる。

日本人は小切手に馴染みがないが、これは大変便利。受け取った小切手は銀行まで行かなくてもATMで入金(現金化)できるし、銀行口座を開くと自分の口座とリンクした小切手が発行できるようになる。支払いだけでなく、個人間でもやり取りできるので、現金書留というものはない。

出発(Departure)

長女がカリフォルニアに帰えるので、ローガン国際空港Logan International Airport)まで送りに行った。8時の飛行機(jetBlue)に合わせて7時頃に空港に着くように自宅を出た。少し渋滞に遭ったが、20分ほどで空港に着いた。

長女は2週間ほどこちらで過ごした。短い夏休みだったが、いろいろ話をしたり、出かけたりできて本当に良かった。

長女は、カリフォルニアに戻りネバダとの州境にあるレイク・タホ(Lake Tohoe)という景勝地で10週間のサマー・インターンをする。ネバダ大学の環境関連プログラム(Environmental Economics)。もちろんインターンだから研修的要素が強いが、相応の給料も支払われる。大学だけでなく、企業もインターンを募集する。非常によい経験・交流の場を提供していると思う。

93号線を通って、ローガン国際空港に向かったが、ボストンに入る幹線道路だから当然渋滞する。20分で空港までいけたのはカープール・レーンCarpool Lane、右写真の表示)のおかげ。このレーンは2人以上乗車した車しか通れないので、ボストンに向かう一人乗りの車の渋滞を避けることができる。元来、相乗り通勤により渋滞を緩和することが目的。

帰りも渋滞を避けて90号線と95号線を使ってレキシントンにある会社に直接出勤したが、家を出て、ローガン国際空港で長女を降し、会社に着くまで1時間以内だった。これは便利。

2009年6月4日木曜日

プロム(Prom)

次女の卒業プロム。

プロムprom)はプロムナード(promenade)の略称で、アメリカの高校で学年の最後に開かれるフォーマルなダンス・パーティのこと。高校生活最後の一大イベント(後は卒業式と卒業パーティーを残すのみ)。

男子が女子を誘うのが一般的で、パートナーを見つけられなかったり、思いの相手に断られたりすることもある。男はつらい。ドレスが破れて安全ピンを探し回っている女の子もいた。

いったん学校に集合して、バスでボストン市内のパーティー会場へ向かう。食事は立食ではなく、ちゃんとテーブルにつくディナーだったようだ(500人も生徒がいるのに大変)。

田舎の学校では体育館を使う。映画「Back to the Future」の中で、Michael J. Foxが「未来」の曲をガンガンやってましたね。

一般的なプロムの衣装は、上の写真のように、男性はタキシード、女性はドレスにコサージュ。この日一日のために、本当に大騒ぎ。

長女の卒業プロム>。

2009年6月2日火曜日

ボーリング(Bowling)

昨日と今日は会社を休んだ。昨日は丸一日マーサス・ビニヤード島で遊んだので、今日は少しのんびりと。

昼ごはんを食べてから家族でボーリングに出かけた。我々が今日最初の客のようだ。いつもケンブリッジにあるレーンズ&ゲームズ(Lanes & Games)に行く<地図>。レキシントンの自宅からは車で15分くらい。

ボーリング代は、靴が3ドル、1ゲーム5ドル。日本より安い? ビリヤードもできる。レストランもある。

普通のボーリング(Tenpin=テンピン)に対して、右の写真のボーリングはCandlepin=キャンドルピンと呼ばれ、ロウソクのように真直ぐなピンを使う。ボールは直径11センチほどで、指の入る穴の開いていないボールを使う。ルールも多少違っていて、確か1フレームに3回投げられるように思う。

キャンドルピン・ボーリングはニューイングランド地方が発祥地らしいが、他の地域でどの程度ポピュラーなのかは分からない。

我々はテンピン・ボーリングをした。誰一人100点を越えないというすばらしい成績だった。

2009年6月1日月曜日

Cream Puff and Green Tea Crape - Birthday

私の誕生日に次女がつくってくれた抹茶クレープ(アンコ入り)。外観は倉敷銘菓橘香堂(きっこうどう)の「むらすゞめ」、食感は生八橋

強力第二弾はカスタード・クリームと生クリームの入ったダブル・シュークリーム。

アメリカではクリーム・パフ(Cream Puff)といって、シュークリームは通じないらしい。Wikipediaによると、シュークリームは、フランス語のシュ・ア・ラ・クレム(Chou a la Cream)の「シュー」とCreamの英語読み「クリーム」からなる和製外来語とのこと。

マーサス・ビニヤード島で誕生日(Birthday at Martha's Vineyard)

X3歳の誕生日は、会社を休んで、妻と長女と三人でマーサス・ビニヤード島Martha's Vineyard)でゆっくり過ごした。次女と長男は残念ながら学校。

Wikipediaによると、マーサス・ヴィニヤードは、首都・ワシントンD.C.やボストン、ボルチモア、ニューヨークといった米国の中枢機能と人口が集中するメガロポリスから比較的近いことや、その快適な夏の気候(めったに32℃を超えることがない)と多くの美しい海岸ゆえに、観光客の目的地として成長してきた。そうした好条件から、歴代の大統領や政財界の著名人等がここで休暇を過ごす様がメディアで報じられることも手伝い、米国のみならず世界的にも知る者が少なくない島となっている。

レキシントンからマーサス・ビニヤードへのフェリーが出るウッズ・ホール(Woods Hole)までは車で2時間弱<地図>。4車線の高速から、3車線、2車線、そして一般道へと目的地に近づくに従って徐々にバケーションの実感が湧いてくる。ここはウッズ・ホール海洋生物学研究所で有名。

10:45 AMのフェリーを目指して出かけたが、長女の寝坊のため間に合わず、チケット売り場で11:00 AMのがあると言われて急いで乗船。この便、時刻表にはないんだけどな。

フェリーが出向すると、すでに島影が見えている(上の写真)。島までは10キロ強、約45分の船旅。片道7ドル50セント、往復15ドル(割引なし)。

右の写真のアメリカ人たちはたまたま乗り合わせた赤の他人だけど、古くからの友達のように、実によく話す。

マーサス・ビニヤードには、エドガー・タウン(Edgartown)、オーク・ブラフ(Oak Bluffs)、ヴィニヤード・ヘブン(Vineyard Heaven)の3つの町がある。町といっても何れも歩いて回れるほどのもの。ヴィニヤード・ヘブンへ行こうと思っていたのだが、乗ったフェリーはオーク・ブラフに着いた。ま、目的のある旅行じゃないから、どこに着いても、そこから歩き始めればいい。

自分の乗った船(飛行機でもいい)が初めての場所に近づいて、町影がだんだんはっきりしてくるのは、こんな小旅行でもワクワクする。

木製の桟橋はなかなか風情があっていい。海は非常に透明感があって、強い日差しが海底に贅沢な模様を描き出していた。

フェリーを降りてほんの少し町の方に歩いていくと、オーク・ブラフの名物の一つ=稼動するものとしてはアメリカで最も古い回転木馬(Flying Horse)がある。シックな家具のような回転木馬だ。観光客の出足が遅く、手持ち無沙汰な店員がいるだけで、写真を撮りそびれてしまった。

町並みはだいたいこんな感じ。ブティック、宝石店、ギャラリー、みやげ物店、カフェ、レストランが軒を連ね、観光客や長期バケーションの人たちがブラブラあるいていたり、ベンチに座っていたり。要は、用事のある人がいないんだな、こういうところは。

これはリゾートの要件で、ネクタイとベルトをはずしてダブダブのパジャマに着替えたときのような開放感と、回り中が同じダブダブのパジャマを着ているという二重の開放感が貴重なのだ。

オーク・ブラフを少し歩いたらお腹が空いてきた。我々も何の目的もない旅だから、お腹が空いたら迷わず食事。

人気のありそうなレストランに入ったら大変な混雑で、ウェイトレスが視線さえ合わせない有様。これはリゾートの要件に反するので、すぐさま退散して近くのタイ料理店へ。先客が数組いるだけで、大変静か。今日は快晴(右写真)。店内は陽光がよく差し込んで明るく、清潔な感じ。正解ですね。何をたのんだのか憶えていないが、タイ・ベトナム料理は日本人の口に合う。

タイ・レストランの人に聞くとジンジャー・ブレッド・ハウス(Gingerbread House)は店のすぐ裏手。トリニティー・パークを取り囲むように派手に装飾されたコテージ(右写真)が立ち並ぶ。ジンジャー・ブレッド・ハウスというのは、もともとはジンジャー・ブレッド(シナモンなどのスパイスの入った固めのパンあるいはクッキー)で作ったお菓子の家のことで、アメリカではクリスマスに作られることが多い。ここのコテージは、過当競争で徐々に華美になり、ジンジャー・ブレッド・ハウスのようだと言われるようになったのだろう。

島内の移動には自転車やミニバイクが使えるが、レンタル料もバカにならないし、レンタル店に帰って来なければならないという制限がある。我家としては路線バスの1日券(6ドル)を選択。待ち時間なくエドガー・タウン行きのバスに乗ることができた。十分に便利で快適。

途中いくつものビーチを通り過ぎていったが、大変きれいなビーチと海だ。いつか改めて来てみたい。

エドガー・タウンの東にあるパブリック・ビーチ沿いにある灯台を見に行った。1828年に建てられたものらしい。絵になる。

この日は快晴だったので、買ったばかりのウィンド・ブレーカーを潮風にさらすのはいやだな、と思って車に置いてきた。しかし、一日中20度以下で風が強く、特にこの灯台付近は大変な風で、本当に寒かった。

海岸沿いの家々はなかなか洗練されていて、如何にも高そう。各家の裏手にはプライベートの桟橋があって、すばらしいクルーザーが係留されている。

風が強く、海面にさざなみが立って、太陽の光がキラキラしている。

前にも言ったかもしれないが、こちらの陽射しは日本より強いように思う。アメリカ人は格好を付けるためにサングラスをしているのではなく、単に陽射しが眩しいのだ。

それと帽子(キャップ)。男の人の半分以上は帽子をかぶっている。この辺だと、さらにその半分くらいの人はレッドソックスの帽子。これも特に格好を付けているわけではなく、正に日除け。

僕も今日は長女の大学のマスコットの入った帽子とサングラス。

快晴の青い空と白い灯台、きれいでしょ?

体が冷え切ってしまったので、カフェを求めて町の中心部へ移動。

途中、感じのいいギャラリーを発見。建物がいい。小さな木の板をうろこ状に打ち付けるのは、この辺の伝統的な様式。

もう一つ発見。この建物にはギャラリーとスパが入っている。スパは温泉ではなく、「ビューティー&マッサージ・サロン」のようなもの。お金と時間があったら行ってみたい。

ようやくカフェ発見。自転車がいっぱい置いてあるからいいに違いないと妻がいうのでここに決定。

看板(右写真)はパステル・カラーで合格なのだが、「Among the Flowers=お花に囲まれて」というのは看板に偽りがあって、花ではなく、隣に太ったおばさんがいた。太ったおばさんの隣には大変に美しい娘がいて、ケーキなどバクバク食べていたので、大丈夫かな、と心配していると案の定、首から下は母親ほどではないがかなりのもの。

白人は小顔が多いというか、太っても顔は太らない。だから太ってしまうという面もあるかもしれない。きれいな顔とのギャップが大きいだけにかわいそう。

これはブラック・ドッグ(The Black Dog)というブランドのお店。The Black Dogは1971年、ヴィニヤード・ヘブンに開店したレストランで、土産物のTシャツが有名になったのが始まりのようだ(詳しくはWikipediaで)。

エドガー・タウンの映画館。細々とした感じはレキシントンの映画館と同じだが、平日(今日は月曜)でもかなりの人出だから、ウィーク・エンドは大変なんじゃないだろうか。また、6月後半に夏休みが始まれば、長期滞在客が増え、何もすることがないから今日は映画でも行くか、ということになるのでは。

バスでヴィニヤード・ヘブンに移動。今回も待ち時間ゼロ。

この町は本当に小さくて、見るほどのものもない。ここの映画館は一層ひどくて、営業しているのかどうかもあやしい。

建物がいい感じなので立ち寄ったが、大したものは売っていない。家の角に斜めに突き出た出窓の形がめずらしい。

これは銀行=Bank of Martha's Vineyard。お金持ちが多いから、取引額は案外大きいかもしれない。ウェッブ・サイトを見ると、なかなか歴史のある銀行のようだ。

帰りのフェリーの時間も近づいてきたので、仕上げのアイスクリーム。看板に「FAMOUS」と書いてあるので、有名に違いない。

USA Todayという新聞の記事によるとスピルバーグなどの有名人も食べに来るらしい。

Open from May to October, "Mad Martha's has quite a reputation (it's frequented by a number of celebrities, including Steven Spielberg and Sen. Ted Kennedy), and it's well deserved because the homemade ice cream is delicious" and made daily. If you have to be somewhere eating ice cream, this is it." 508-693-5883

長女が選んだピスタチオ・アイスクリーム。ピスタチオ味は、ここのオリジナルというわけではなく、アメリカでは定番。日本人には意外なコンビネーションだが味はいい。しかし、「アイス+ピスタチオ」は「太る+太る」だから、ちょっと尻込みしてしまう。

エドガー・タウンのフェリー乗り場。4時のフェリーでウッズ・ホールへ。

ちょっと寒かったが、のんびりと気晴らしができて、いい一日だった。次回は(機会があれば)、是非島の西端にあるゲイ・ヘッド(Gay Head)まで足を伸ばしたい。46mの断崖があって、クジラやラクダ(?)の化石が見つかっているそうだ。