2009年9月3日木曜日

NFLフットボール観戦(NFL Football Game - Patriots vs. Giants)

初めてアメリカン・フットボール(当然アメリカでは単にフットボール、日本相撲と言わないようなもの)の観戦に家族3人(長男・妻・私)でボストン西部のフォックスボロー(Foxborough)に出かけた。会社の同僚が(兄弟で)シーズン・チケットを持っていて、都合のつかないこの日のチケットを正規料金(1枚117ドル)で譲ってくれた。かなりの金額だが、ネットで買えばこの2~3倍はする(それでも大分後ろの席)。

会社を早めに抜けたので、大した渋滞もなく、比較的スタジアムに近い駐車場に停めることができた。駐車場はご覧のような状態で、何をしているかというと、せっかく高いお金を出して観に来るのだから、早めに来てまずバーベキューで一騒ぎして、それから試合に向かおうという魂胆。

交通整理には騎馬警官隊が加わる。実際の効率はよく分からないが、威圧感もあるし、何と言ってもカッコいい。

ここはNFLニューイングランド・ペイトリオッツNew England Patriots)のホーム・スタジアムであるジレット・スタジアムGillette Stadium)。ジレットは剃刀製品のトップメーカー。2005年にP&Gに買収されたが、ブランドはそのまま残っている。

時間に余裕があったので、部下のMarthaが教えてくれたイタリアン・レストラン=ダビオス(Davio's)で夕食。大変混んでいて、カウンター席しか空いていなかった。Marthaが予約もできると言っていたのを聞き流してしまった。美味しかったがかなり高め(Marthaは金持ちだな)。

会場への入り口では荷物検査がある。バッグを持っている人は、中を調べられるので時間がかかる。だから専用のラインがある。こういうことが面倒な人は手ぶらでいく。僕は写真撮影用に伸縮式の一脚(一本足の三脚)を持って行ったのだが、凶器になり得るということでどうしても入れてもらえなかった。仕方なく駐車場まで置きに戻った。比較的駐車場が近くて不幸中の幸い。客としては安全な方がいいが、割り箸でも凶器にはなるような気はする。

ジレット・スタジアムは68,756人の観客を収容できるようだ。レッド・ソックスのホーム・グラウンドであるフェンウェイ球場の38,805人の約2倍。大変に迫力がある。また、野球と比べると、選手および関係者の数が非常に多く、大掛かりな感じはある。

117ドルの席でも2階席、1階席の前方は正規料金で800ドルだったような気がするから、取引価格は20万円以上するのではないだろうか。いったい誰が買うんだろう?

フットボールが野球より華やかな感じがする理由の一つはやはりチアガール(こちらではチアリーダーが一般的)。写真は、チアガールに鼓舞されながら入場してくるペイトリオッツの選手達。

さすがプロのチアガール、多様なパフォーマンスの息がぴったり合っている。アメリカに来てこんなに統制の取れた行動を見るのは始めてかもしれない。

高校生の長男はいたく気に入ったようで、高校の先生よりは給料が高いはずだと言っていたが、さてどうなんでしょうか。後日、気になって調べてみたのだが、固定給はなく、各ゲームごとに手当てが支給される。かなりの練習量だと思うが、練習には何も支払われない。さて、肝心の手当てだが、驚くなかれ1ゲーム30~50ドルということで、職業というよりは名誉職と考えた方が良さそうだ。長男よ、世間は厳しい。

これはハーフ・タイムの様子。ビールを買いに行く人、トイレに行く人などで混雑する。ハーフ・タイム・ショーは、イラクに派遣されていた兵士を讃えるようなセレモニーで全く面白くない。

ペイトリオッツはアメリカ独立戦争の立役者であった民兵(愛国者)のこと。ジレット・スタジアムでは、ペイトリオッツが得点する度に13人のアメリカ独立戦争当時の格好をした軍人が当時のライフル銃で空砲をぶっ放す。銃声と白煙で相手チームを威嚇するのだ。

試合は7時半に始まって、終わったのは11時近く。6万人近くの人が一時に帰ろうとするので、当然のことながら大渋滞が生じる。結局2時間近くの渋滞で、家に帰りついたのは1時過ぎ。ボストン周辺では何万人もの人が寝不足のまま翌日会社に出て行く。

0 件のコメント:

コメントを投稿