2009年7月5日日曜日

クラムチャウダー祭り(Chowderfest)

ボストンで開かれているボストン港祭り(Boston Harborfest, June 30 - July 5)のメイン・イベントの一つ=第28回クラムチャウダー祭り(28th Annual Chowderfest)に出かけた。道が空いていたので、レキシントンからダウンタウンまで18分ほどで着いてしまった。クラムチャウダー祭りがあることは知っていたが、参加するのは今年が初めて。

久しぶりの快晴。湿度が低く、気温も午前中は20度以下だったので、半袖だと寒いくらいだった。でも陽射しが強いので、野球帽とサングラスは必需品。

金融街に建つ時計塔(Custom House Tower)が青空に映える。この時計塔は1910年代に建てられたものだが、高さは151メートルもあって、いまでもボストンで17番目に高い建物らしい。もっとあたらしい建物かと思っていた。夜景もいい。

クインシー・マーケット(Quincy Market)の近くの駐車場を出るとユニオン・オイスター・ハウス(Union Oyster House)の前に緑色のガラスの塔=ホロコースト・メモリアル(The New England Holocaust Memorial)が見える。1933年から1945年にかけて、ナチス・ドイツは600万人ものユダヤ人を虐殺した。このモニュメントは、第2次世界大戦中にあった6ヶ所の収容所の象徴として、54フィートのガラスの塔が6つ建てられている。ガラスの壁面には犠牲になった人々の収容所での管理番号が印されている。

クラムチャウダー祭りは独立記念日の関連行事だから、右の写真のように、こういうアメリカ独立戦争the American Revolutionary War, 1775-1783)当時の格好をした人たちが現れて当然。時々行進し、時々何やらセレモニーをする。

Wikipediaによると、独立戦争当時の民兵にはろくに制服もなかったとあるので、写真のような軍服は何を模したものなんだろう?

さて、今回のクラムチャウダー祭りには8店の腕自慢が参加。少ないように思うかもしれないが、全部食べ比べて投票するので、あまり多いと比較ができなくなる。入場料は10ドル、食べ放題。会場前には長蛇の列が....

1. Yankee Lobster Fish Market
2. Ned Devine's Irish Pub
3. Algonquin Club
4. Boston Beer Works
5. Farmer Brown's
6. House of Blues
7. Parker's Restaurant, Omni Parker House Hotel
8. Fish Pier Restaurant & Market

ご存知のように食べ物の味にはいろいろな要素がある。真中の女性はFarmer Brown'sの看板娘で、大変かわいく、また一所懸命働いていた(右の女性と比べてみよ)。

彼女が左手に持っている小さなカップにクラムチャウダーを注いでくれる。最初は、え? こんなに小さいの? と思ったが、一通り8軒を制覇すると結構満腹になる。さらに、目ぼしい何軒かを再評価し、最後に2軒の決選試食などをしていると、もう限界。

この双子の姉妹もよく食べてましたね。小さいときから服の色で区別してきたんだろうか。

それぞれの店で使い捨てのスプーンをもらっていたが、途中でマイ・スプーンとしてキープすればいいことに気がついた。ここはボストンなんだから、小さな張り紙でもすれば随分節約になるだろうに。

野菜の味がよく出ているということで、妻はこの店に投票した。

僕はこの店に投票した。味が濃すぎず薄すぎず、あさりたっぷりでいい感じ。2004年と2005年に優勝しているようだ。近くのクインシー・マーケットに店があるので、気軽に食べに行けるのもいい。

デキシーランド・ジャズのおじさんたちも、少しずつ場所を変えながら楽しそうに演奏していた。周囲の人たちはクラムチャウダーの試食に殺気立っていて、音楽にまで手が回らないようだったが、そんなことにはお構いなく、おじさんたちは楽しそうに演奏を続けていた。こういうところはアメリカ人は大変に大らかだと思う。

参加店の一つ=Yankee Lobster Fish Marketから着ぐるみのロブスター登場(女性)。アメリカ人は、結構コスプレが好きだが、このロブスターはちょっと....

会場の外には販売促進のたの無料サービスがいくつかあった。アメリカ人もタダには弱い。

タバスコの無料配布もあって、中国人のおじさんが4本ほどもらってきたのを家族に渡し、さらに4本もらいに行った。いくら四川出身だって8本もタバスコは食べないでしょ、恥ずかしいな、全く。そこへいくと、我家はつつましく各自1本ずつ、2本だけ。こういうのを五十歩百歩っていうのかな。

こちらも無料だが、ちょっと趣を異にするアメリカ海軍(US NAVY)の移動式フライト・シュミレーター。アメリカ海軍が誇るアクロバット飛行チーム=ブルー・エンジェルス(Blue Angels)の飛行が体験できる。F-18 Super Hornetは去年の航空ショー(Air Show、空軍)で本物の飛行デモンストレーションを見たが<関連記事>、そのパワーに圧倒された。

会場近くのスターバックス。金色のヤカンからはいつも湯気が出ていて人目を引く。スターバックスとヤカンの関係については調査中....。さすがボストン。このヤカンも歴史ものらしい。

Historic Steaming Kettle: right outside of Government Center station of the Mass T is a 227 Gallon giant Tea Pot that has steam coming out the spout. Originally cast in 1873 for a tea company, it is now outside the "Steaming Kettle" Starbucks Store.

会場のシティ・ホール・プラザからクインシー・マーケット(Quincy Market)に戻ってきた。ファニュエル・ホールの前でペルーの民族音楽の生演奏をやっていた。湿度が低くて、涼しくて、風が強い今日の天気にぴったりの音楽だ。

銀色の彫像発見。以前ボストン・パブリック・ガーデンの記事で紹介したストリート・パフォーマンス。

不動のまま人形を装い、お金を渡したときにだけ「少し」動いて、一緒に写真におさまってくれたりもする。確実にお金にはなるだろうが、チップは1ドルが相場だから荒稼ぎはできない。英語ではLiving Statue(生きた彫像)という。この女性もなかなかチャーミングなのだが、右奥のほうにもう一つ妖しい銀色の彫像が....

これはなかなか上出来のパフォーマンスですね。男性ばかりでなく、女性・子供にも人気が高い。ちょっと艶かしい様子ととぼけたような表情のコンビネーションが面白い。

駐車場への帰り道、血を流した腕がトランクから....。これはかなり悪い冗談で、一瞬本当にドキッとする。今思うと、警察に通報してやればよかったかも。

クインシー・マーケット近くのUnion Streetにあるユニオン・オイスター・ハウス(Union Oyster House)。1826年にできたボストン最古のレストラン。また、継続して営業を続けるレストランとしてはアメリカ最古。1Fがオイスター・バーで2Fがダイニングルーム。上のリンクでホームページを見ると分かるが、創業当時から建物の概観はほとんど変わっていない。

日曜なのに駐車場代を16ドルも取られた。土曜日にヘイマーケットに買い物に来るときには1時間1ドルしか払わないので<関連記事>、ちょっとぼられたような気もするが、いろいろ楽しんだんだから仕方がないね。

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