2009年10月17日土曜日

ウィルソン農場(Willson Farm)

レキシントンにあるウィルソン農場(Willson Farm)直営のマーケットに妻と二人で出かけた。1884年設立の由緒ある農場。値段が高いので日頃は行かないが、畑にハロウィンのデコレーションを見かけたので行ってみることにした。

マーケットの壁もハロウィン用に飾り付けられている。

この農場はレキシントンに広い農場を持ち、隣接するマーケットで直販している。農場で働いているのは黒人やヒスパニック系の人が多いように思う。

値段は高いのに大変な人気で、週末は渋滞になる(写真を拡大すると右の方に少しだけ渋滞の様子が見える)。

この時期は「呪われたヘイライド(Haunted Hayride)」といって、トラクターで引っ張る荷台に干草(Hay)のブロックを置き、それに腰掛けてハロウィンのちょっと気味の悪い飾り付けをした農場内を回るツアーが子供たちに人気(無料)。

ツアーは無料だが、それを連れてくる大人たちが何か買って帰るだろう、という仕掛け。

これは、ハロウィンに欠かせないカボチャ。この時期、どこのマーケットやスーパーでも売っている。

濃い茶色がまだらになったインディアン・コーンもハロウィンの飾りつけ用で、食用ではない。

案山子の人形もハロウィンには欠かせないアイテムで、これから来月にかけて何処へ行っても(会社のオフィスなどでも)見かける。

店内にはここの農場でとれた新鮮な野菜のほかオーガニック系の野菜・果物・チーズ・肉類・ケーキなどが売られているが、どれもかなり高い。しかし、この辺はお金に余裕のある人が多いので、品質の高いもの、新鮮なものを高くても買っていく。

節約中の我家では、1ドルの鶏のレバーのみお買い上げ。

きつね(Fox)

次女が地元の大学の寮に引越ししたのは8月31日(記事)。あれから早くも7週間になるが、次女は先週一度帰宅したきりで、大学生活が気に入っているようだ。

非常にきれいなキャンパスなので、紅葉の時期はどうなっているのだろうと思って、早朝カメラを持って出かけた。気温マイナス2度。手袋を持ってくるべきだった。

この小さな池の周りは、紅葉は目立たないが、白樺が朝日に白く際立って見え、とてもきれいだった。

その白樺の根もとにきつねが現れた。しばらくその辺をウロウロして去って行った。野生のきつねをこんな間近で見るのは初めてだったが、尻尾が襟巻きのようで面白かった。

次女にも会って帰ろうかと思って妻が電話をかけたが、呼出音が途中でブツリと切れた。寝ぼけて切ってしまったのだろう。

残したボイス・メールにも返事がないところをみると、「そんなこと」をする閑もないほど楽しいこと、忙しいことがいっぱいあるということなんだろう。

2009年10月16日金曜日

2009年10月11日日曜日

バークシャー地方の紅葉(Fall Foliage in the Berkshires)

マサチューセッツ州の西部、ほとんどニューヨーク州との州境に近いところにバークシャー地方(The Berkshires)はある。紅葉を見に妻と二人でドライブに出かけた。右の写真のように、特に景勝地まで行かなくても、途中のハイウェーの両側も十分美しく、片手で写真など撮っていると危険。

昨年の10月28にもここを訪れたが(記事)、今回はカメラがグレード・アップされたので、少しはマシな紅葉の写真を紹介できるかもしれない。

最初の目的地はストックブリッジ(Stockbridge)という町にあるノーマン・ロックウェル美術館(Norman Lockwell Museum)。ノーマン・ロックウェル(Norman Lockwell、1894-1978)は"Saturday Evening Post"の表紙などを数多く手がけた人気のイラストレーター。その活き活きとした作品は見る人を強く惹きつける。

今日は日曜日で、観光バスの団体旅行客で美術館は大変な混雑。言葉からするとヨーロッパからの旅行者が多いようだ。いずれにせよ、絵の前に人だかりができるような状態なので、美術館に入るのは諦め(すでに何回かじっくり見ている)、広大な庭を散策し、ミュージアム・ショップで少し買い物をして美術館を後にした(入場料=一人15ドルを節約)。

美術館から車で5分ほど走るとストックブリッジの町に入る。写真はレッド・ライオン・イン(The Red Lion Inn)という18世紀から営業を続ける貴重なホテルで、アンティークなインテリアやレストランが人気。

最初はここで昼食をとろうと思っていたのだが、一度来たことがあるし、観光客プライスを払うのもバカらしいので、町のレストランでサンドイッチを食べた。クレジット・カードをテーブルの上に置き忘れてきてしまったのだが、若いウェイトレスが「サー(Sir)」と追いかけてきて渡してくれた。感謝。

ホテルの前に駐車してあったフォードのV8スポーツ・カー。ピカピカに磨きあげたクラシック・カーで、文句なしにかっこいい。

上の写真に横から見た姿がうつっているが、VWビートルが反対向きに走っているようで面白い。

ハロウィーンが近いのでカボチャのディスプレーが多い。巨大カボチャも置いてある。

ちょっと奥まったところにチョコレート専門店発見。ハロウィーンのディスプレーが渋いような、雑然としているような。

メイン・ストリートの雑貨屋さん。本当に雑多な雑貨、お土産物を置いている。観光地だから成り立つ商売。

ボストン・シンフォニー(Boston Symphony Orchestra)の夏の本拠地となるタングルウッド(Tanglewood)に移動した。ここにはボストン・シンフォニーの指揮者だった小澤征爾を記念したSeiji Ozawa Hallなどもあり、日本とも縁が深い。

この辺りは、紅葉の最盛期で本当に美しい。

タングルウッドの敷地の中を散歩することができた。コンサート会場前の芝生周辺の紅葉もすばらしい。

タングルウッドから「アメリカのスイス」ともいわれる避暑地=レノックス(Lenox)を抜けてウィリアムズタウン(Williamstown)に向かった。写真は1793年設立の名門ウィリアムズ・カレッジ(Williams College大学のホームページ)。ハーバードに次いで長い歴史をもつ大学で、日本では知名度が低いが、リベラル・アーツ(全寮制少人数教育を特徴とする)大学としては全米トップにランクされている。大学付属の美術館(Williams College Museum of Art、無料)に立ち寄った。

ウィリアムズタウンから一路帰宅の途に。写真は「峠の茶屋」からのパノラマ。ここで喫茶タイムにしようと楽しみにしていたのだが、何故か閉店。この店(Wigmam Gift Shop)は観光案内図にも載っているくらいなのに、不況の影響だろうか。

ウィリアムズタウンからボストンに向かう約100キロの道はモホーク・トレイル(Mohawk Trail)と呼ばれ、紅葉の名所。綺麗だからといって一々立ち止まっていたらいつまで経っても帰れない。

途中、アンティーク・ショップに立寄って喫茶およびトイレ・タイム。

アンティーク・ショップにはゴミに近いガラクタから用途不明のものまで、何でも売っている。しかし、どこへドライブしてもアンティーク・ショップは必ず見かけるので、それなりに買う人もいるということだろう。

カウンターで熱いコーヒーとシナモン・アップルパイを。

本日の全行程は約300マイル(ほぼ500キロ)で、知らぬ間に東京-大阪間をドライブしてしまったことになる。でも、景色はゴージャス(豪華)だったし、いい写真も撮れたし、大満足の一日だった。

2009年10月10日土曜日

秋の訪れ - レキシントン(Signs of Fall - Lexington)

遅い春のきざし - レキシントン」という記事を書いたのは4月25日、今日は10月10日だから、半年もしないうちに秋の気配。西に傾いた陽射しがアメリカ独立戦争の最初の銃声が放たれたバトル・グリーン(Battle Green)の芝生の緑と紅葉を際立たせている。写真をクリックして拡大すると結構きれい。

私が勤めている会社の建物の前の木も紅葉が進んでいる。私のオフィスは2階の左から4番目の部屋なので、窓から紅葉が楽しめる。かなり贅沢な景色。はらはら落ちていく枯葉を眺めていると際限がない。最近、1階の大きなオフィスから引っ越してきたのだが、景色は今の部屋の方がいい。

2009年10月7日水曜日

フォー・シーズンズ・ホテル・ボストンでビジネス・ランチ(Business Lunch at Four Seasons Hotel Boston)

ボストン市内、ボストン・コモンおよびパブリック・ガーデンのすぐ横にある高級ホテル=フォー・シーズンズ・ホテル・ボストン(Four Seasons Hotel Boston)のブリストル・ラウンジ(Bristol Lounge)というレストランでのビジネス・ランチに招待された。会社から車を飛ばして30分強。よく映画で見るように、ホテルの玄関に車を横付けすると、あとは係員が面倒をみてくれる(もちろんそれなりの駐車料金は取られる)。ロビーでホストと待ち合わせ、レストランに直行。

写真のように落ち着いたバーと広々としたダイニングにテーブルやソファーがゆったりと配置されている。客層は明らかに上品で、女性の服やバッグが見るからに高級品(アメリカではあまり遭遇しない光景)。私も今日は一応ブランド物のジャケットを着ている。

クラブ・チャウダー(ホワイト・ソースでカニと野菜を煮込んだもの、11ドル)とロブスター・ロール(写真、28ドル)を注文。飲み物と食後のカプチーノを入れると50ドル以上、これにチップが加わって60ドル以上になる(相手側が払ってくれたので値段が分からない)。ボストンはアサリを使ったクラム・チャウダーが有名だが(関連記事)、一字違いのクラブ・チャウダーもなかなかいける。値段は安くはないが、比較的良心的な設定のように感じる(「たかが〇〇ロールに6千円?」というのももちろん正しい感覚)。夜はジャズの生演奏が入り、随分高くなるだろう。周りでは昼間からワインやシャンペンを飲んでいるテーブルも多い。

ビジネス・ランチといっても、ビジネスの話はほんの少しするだけで、あとは気の利いた世間話。しかし、1時間も話していれば大体の人柄は分かってくるので、その後のビジネス・チャンスは増えるので(もちろん人柄による)、それなりの効果はある。

2009年10月4日日曜日

ボストン美術館(Museum of Fine Arts, Boston)

我家のメイン・バンク=バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)のサービス=「美術館を身近に(Museums on Us)」では毎月第一土曜・日曜に各州数箇所ずつの美術館が無料になる。今日は第一日曜で、全米屈指のボストン美術館Museum of Fine Arts, Boston)もサービスの対象。正規料金は17ドルだから、妻と二人だとばかにならない。また、回数に制限がなく、毎月違う美術館に行けるところがいい。

今日はいつ雨が降ってもおかしくないような曇り空、正に美術館日和。コプリー・プレイス(Copley Place、ホテルやショッピング・モール、オフィスなどのコンプレックス)のランド・マークであるプルデンシャル・センター・ビルが霞んで見える。

10時開館なので、美術館周辺の路上パーキング(日曜日は無料)に停められるよう9時20分に自宅を出たが、日曜で道が空いていたのでたった13分で着いてしまった。

目的の路上パーキングは空いていたが、若干早く着き過ぎてしまった。美術館の駐車場は30分6ドル(一日最大24ドル)。

美術館の玄関には気の早い観光客が三々五々。

ボストン美術館へは上の写真のようにタクシーを利用する人も多いが、バスや写真の地下鉄「T(ティーと発音する)」も便利。地元の人でも、高い駐車料金を嫌ってボストン周辺に駐車してバスや地下鉄でボストンに入ってくる人もいる。

ボストンの地下鉄はアメリカ最古で、1897年の開業以来100年以上走り続けている。

今日は一番乗りだったので、まず2階の一番奥にある印象派の部屋へ。他に誰もいない中でお気に入りの絵を独り占め。ボストン美術館は、ストロボを使わなければ写真撮影は自由。

誰もが一度は見たことのあるルノアールPierre-Auguste Renoir, 1841-1919)の「ブージヴァルの踊り(Dance at Bougival, 1883)」。何ともいえない可憐さとかすかな色気が交じり合っている。この男は誰なんだ?

本物の絵を観るというのは、やはり何とすばらしいことなんだろう。

「陶器の花瓶と花(Flowers in a vase, 1869)」。花を描いたら右に出るものはいないと賞賛されたルノアール。どうしてこういう筆のタッチで花の雰囲気が出るんだろう、と不思議に思う。

時間ができたら是非絵を習ってみたいと思っている。こんな絵が一枚描けたら、私なら絵はもう十分と思うだろうけどな。

筆のタッチといえば、ゴッホVincent van Gogh, 1853–1890)の躍動感はすばらしい。ゴッホは、英語ではゴーと発音するので、最初は何かと思う。名前のビンセントは、ゴッホが生まれたオランダではフィンセントらしい。

この「渓谷(Ravine, 1889)」という絵は、修復中にこの絵の下にもう一枚絵が隠されていることが発見されたという珍しい作品。

モネClaude Monet, 1840-1926)といえば睡蓮の絵を思い出すだろうが、こういう大胆なものもある。「日本衣装の女(La Japonaise, 1876)」。モデルは最初の妻カミーユ。

等身大より少し大きいくらいなので、近くで見ると大変迫力がある。

偶然「昭和の品格:1930年代の日本(Showa Sophistication: Japan in the 1930', 2/11-11/8 2009)」という日本画の特別展をやっていた。比較的大きい作品が多く、迫力があった。ボストン美術館では、最近昭和初期の作品を17点入手したそうだ。

モガ(モダン・ガール)を描いたSaeki Shunkou(1909-1942)のTearoom(1936)。英語の説明でも"moga"が使われている。このモガもほぼ等身大に描かれている。

Tearoom, produced by Saeki Shunkō for the government-sponsored Shin-Bunten exhibition of 1936, depicts two stylish café waitresses standing next to an étagère with exotic plants. It provides a rare view of moga, the modern girls who flocked to the capital to enjoy the high life, in the workplace.

大きな竹と筍の日本画の前で模写をする人がいた。しっかり折畳み椅子まで持ってきているが、端の方に控えめに座っているところは好感が持てる。

ボストン美術館は日本の作品、特に浮世絵のコレクションで知られている。広重、歌麿、北斎など、本当に豊富だ。

絵画の様式として、他とは明らかに異なるものなので、外国人(ここでは私が外国人なんだけど)にも人気がある。

カフェの前で発見した巨大クッキーの絵。お盆ぐらいの大きさ(絵ではなくクッキーが)。楽しい絵だが、芸術とはいったい何か、と考えさせられる。隣は同じ作家の巨大なチョコレートの絵だった。

モダン・アートの部屋でピカソPablo Picasso、1881-1973)の絵を発見。ニューヨークのMoMA(The Museum of Modern Art)のコレクションには及ばないが、それでもピカソの絵は、いつでも何処でも印象的。

ジョン・サージェント(John Singer Sargent, 1856-1925)が書いた油絵「エドワード・ボイトの娘たち(The Daughters of Edward Darley Boit, 1882)」。モダン・アートの隣にある19世紀後半のアメリカの作品を集めた部屋の中でも最も目を引く。

これは、変な言い方だが、写真をくっきりさせたような絵で、大きな絵でもあり、大変に印象的。ここまで来ると、「じゃあ、写真と何が違うんだ?」と言いたくなる。

岡倉天心(1863-1913)は明治に活躍した美術家、美術史家、美術評論家、美術教育者(Okakura Kakuzo)。明治36年(1904年)、ボストン美術館の中国・日本美術部に迎えられ、明治43年(1910年)、同部部長。ボストン美術館には、彼を記念して天心園という日本庭園がある。

10時に入館して、あまり熱心に観て歩いたつもりもなかったのだが、気が付けばもうすぐお昼。足もかなりくたびれた。スープとピザの軽い昼食をとる。

そうそう、今日気が付いたのだが、人口という点では圧倒的に中国人が多く、様々の場所で見かけるアジア人は大抵中国人なのだが、美術館で見かけるアジア人は9割以上が日本人。中国人は、例えバンク・オブ・アメリカのサービスで無料だとしても、得をしないものには時間を使わないのかもしれない。そういう意味で、日本人の民度は高いかもしれないな。

美術館の訪問の最後はミュージアム・ショップで締めくくらねば。ついさっき自分の目で観てきた絵や彫刻のカードやポスターを買うのは楽しい。ボストン美術館のミュージアム・ショップは比較的充実している方だと思う。

ミュージアム・ショップに隣接するレストラン=ザ・ギャレリア(The Galleria)ではちゃんとした食事がとれるが、値段もちゃんとしたレストラン並み。観光に来た人たちは、壁のモダンアートを見ながら、思い出に残るような食事をするのもいいかもしれない。

美術館中央にあるドームで覆われたロタンダ(rotunda)。円と楕円の組み合わせが微妙に面白い。

翌日会社で話していたら、隣の部屋の同僚も同じ日の午前中、同じサービスを使ってボストン美術館に居たらしい。しかし、午前中でも遅めだったので駐車場を使ったようだ。ふふ、勝ったね。