2010年11月7日日曜日

24時間サンフランシスコ往復の旅(Round Trip to San Francisco in 24 hours)

24時間サンフランシスコ往復の旅(マイレージ・ラン)から帰ってきた。

マイレージ・ランというのは、航空会社のマイレージ・クラブのエリート・ステータスを獲得するための旅行のこと。ボストン-サンフランシスコは航空会社間の競争が激しく、距離は稼げるのに運賃は比較的安い(300ドル強)。

朝8時の便でサンフランシスコに飛び、空港でレンタカーを借り、バークレーまで走って長女を拾い、近くのディアブロ山までドライブして山頂で昼食。バークレーに戻り、海沿いのレストランで夕食。大学の裏山に登り夜景を堪能。長女をアパートまで送り、サンフランシスコ空港に戻って11時前の飛行機に乗り、翌朝6時半にボストンに戻る、という約24時間の超ハード・スケジュール。

ボストン-サンフランシスコは片道約2700マイル(約4350キロ)。アメリカ国内なので何となく飛んでしまうが、この距離は東京からブータン、シンガポール、バリ島、あるいはオーストラリアのダーウィンの距離に匹敵。ブータンに日帰りというのはあり得ないな。

写真は、ディアブロ山入り口のサンフランシスコらしからぬ紅葉。陽射しが強いので見事な色。

サンフランシスコ空港でレンタカーを借りた。週末はとても割安なのでシボレー・コルベットChevrolet Corvette)のオープンカー(アメリカではConvertibleという)を借りた。排気量6,156cc、最高出力436馬力。

ハーツ(Hertz)・レンタカーの#1 Club会員なので、カウンターでの手続きは全くなく、電光掲示板に示された自分の名前と番号を確認し、その番号の駐車ロットへ行き、そのまま出発進行。これは快適。

カリフォルニアは絶好のオープンカー日和。スピードはいくらでも出るのだが、なにせ風の音とエンジン音が凄くて、カーナビの案内が聞こえないほど。でもこの排気音がなかなか快感。かなり高速で走っていても、さらに加速がきいて気持ちがいい。

街中を走っていると「ナイス・コルベット!」の掛け声がかかる。黄色に黒のストライプのコルベットは確かに目立つ。

入学のときに引越しを手伝って以来、バークレーに来るのは初めて。何たる放任主義、もう4年生になってしまった。途中、学会のついでにサンフランシスコで会ったが、バークレーまでは足を延ばさなかった。だから当然、2年目から住んでいるアパートを見るのも初めて(見ても単なる雑然とした部屋なんだけど)。

大学の近くでサブウェイのクラブ・サンドイッチを買い、長女と二人で近くのディアブロ山(Mount Diablo)までドライブ。ディアブロ山は、バークレーから上り口まで車で30分程度、そこから11マイルの山道を登って山頂に着く。標高1178メートル。

山頂は風が強くて寒いので、クラブ・サンドイッチのお弁当はコルベットの中で食べた。黄色いコルベットに注目が集まる中、チープな昼食をとるのもなかなか乙なものだ。

山頂からの景色。小さな白い物体は巨大な風力発電機で、ここ(Altamont Pass Wind Farm)はアメリカで最も古い風力発電地帯らしい。

カリフォルニアの景色は、全般的に水不足で荒れた感じがする。もちろんヨセミテ国立公園のような絶景もあるが、例外のような気がする。

帰りがけにハング・グライダーを見た。随分高いところを音もなく飛んでいる。この辺に上昇気流があるのか、高度はむしろ上がっていく。

山を降りて、オークランド近くの韓国系スーパーマーケットでお買い物。何となくひなびた感じのスーパーに黄色いコルベットを停めて米や野菜なんか買うのもなかなか乙なものだ。排気音がうるさくて、恥ずかしい。

5時に予約してあったヨット・ハーバー沿いのレストラン(Skates on the Bay)へ。スターターの生ガキは海水が流れ出てしまっていてハズレだったが、地中海産ムール貝のチョッピーノ(Mediterranean Mussels in Cioppino、チョッピーノはトマトベースのシーフードブイヤベース、サンフランシスコ発祥)はおいしかった。ムール貝がプルプルに太っていた。

メインはカナダ・ノバスコシア州産の貝柱のたたき(Seared Jumbo Nova Scotia Scallops)と魚料理(Pan Roasted Pacific Crimson Snapper)。このレストランは素材(産地)にこだわっているようだ。

長女の誕生日は9月で、先月帰宅(3泊)した際にお祝のお寿司を食べた。でもオンラインで予約する際に、少し遅れた誕生祝いをするので最高の席を用意して欲しい旨のメッセージを残した。

お陰で夕日に面した窓際の席に案内してもらえたし、長女は期せずして何人ものスタッフからHappy Birthdayを言ってもらった。そして、ろうそくを一本だけ立てた巨大なチョコレート・ケーキをサービスしてもらった。

レストランの窓から見えた夕日に映えるゴールデン・ゲート・ブリッジ。なかなか贅沢な眺めだ。

そして、長く伸びる桟橋と対岸のサンフランシスコ中心部の夜景。桟橋の街灯の電球が一個だけ切れているのが残念。

レストランの外観。なかなか暖かい感じがしていい。

ボストンほど寒くはないのに、暖炉に火が入っていた。

夕食を終え、最後に長女の通う大学の裏山に登った。長女お勧めの夜景。大学のキャンパス、バークレーとオークランド、ベイ・ブリッジ、そしてサンフランシスコの夜景が一望でき、確かにすばらしい夜景だった。

長女をアパートに送り、空港でコルベットを返し、11時前の飛行機でボストンへ。機中は音楽を聴きながら寝る。

とても急がし旅行だったが、長女にも会えたし、コルベットにも乗ったし、大変楽しかった。

おまけのビデオ。コルベット、エンジン始動! 不思議なことに、排気音があまり拾われていない。



これはトンネルをぬけ、ベイブリッジを渡るところ。



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1 件のコメント:

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