2010年10月7日木曜日

塩豆2-ディナー(Shiomame 2 - Dinner)< iPhone Live

定刻より早くパリを出発した。久しぶりにジョニ・ミッチェル(Joni Mitchel)のCDを聴いた。聴きながら塩豆を食べ始めたのだが、イヤホンで聴いているのでボリボリ噛む音がうるさくて仕方がない。しかも、外国人(非日本人)にとって塩豆は白くて得体の知れない食べものなので、あまり大々的に食べることができない。

今日の夕食は、機内食としてはまあまあに見えたのだが、残念な内容だった。パンとクリームチーズがおいしかった。

今回の出張では、勿論よく働いたけど、連れと随分話すことができた。

今回のコンファレンスは、医薬品の製造(化合物や製剤)に関わる企業の集まりだったわけだが、若干医薬品産業にぶら下がってぼろい商売をしている感じがする。非常に特殊な技術や品質が売りものであれば理解できるが、そうでもなさそうな会社が相当のお金を使ってブースを出しているところを見ると不当な利益を上げているとしか思えない。

医薬品開発はそれなりに高度で複雑なプロセスだと思うが、一般的に製造がそれほど困難とは思わない。自動車メーカーと下請けの部品製造会社の関係はテレビなどでも取り上げられるので分かり易いかも知れない。明らかにメーカーはより高度な機能を果たしているので、下請けより利益率が高いのは頷ける。しかし、医薬品製造のコストは高すぎる。明らかに今現在は高くても成り立っているが、そのうち行き詰まる。

医薬品製造のことだけを指摘するつもりはない。医薬品産業そのもの、広くは医療そのもののは、このままの状態で果たして産業として存続できるのだろうか。

勿論、医療も医薬品もこの世から消えることはないが、どういものにするかは大いに議論が必要だ。

私は、胃潰瘍の薬を改良するよりは新しいメカニズムの抗がん剤を開発する方が価値があると思い込んできたが、果たしてそうだろうか。たとえ夢のような抗がん剤が開発できたとしても、それを入手できる一部の国の一部の人間の余命を少しだけ長くできるに過ぎない。

私如きがあまり壮大な話をしても意味はないが、どれくらいのお金を使って、どのよう人を対象に、どのような薬を創ろうするのか地球規模の真剣な議論があってもいいと思う。

今日は飛行機が揺れて、タイプしていると酔いそうなので大言壮語はこの辺でやめておく。

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